歯科矯正
最終更新日:2025年6月30日
「裏側矯正はおすすめしない」と言われる7つの理由!後悔しないためのポイントを紹介

「裏側矯正に興味があるけど、おすすめしないと言われて不安」
「裏側矯正はやめたほうがいいって本当?」
裏側矯正のネガティブな情報に触れ、不安になっていませんか?
裏側矯正は、装置が外から見えないため「矯正していることを知られたくない」という方に人気の治療法です。しかしその一方でデメリットがあるのも事実。
そこで本記事では、裏側矯正が「おすすめしない」と言われる7つのデメリットを解説します。それでも選ばれる理由や失敗を防ぐ方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

歯科矯正ブログ編集チーム
Oh my teeth
マウスピース矯正「Oh my teeth」ホームホワイトニング「Oh my teeth Whitening」を提供するOh my teethのコンテンツチームです。Oh my teeth導入クリニックのドクターと連携し、歯科矯正やホワイトニング、自社ブランドに関する確かな情報を発信しています。
目次
- 裏側矯正をおすすめしないと言われる原因│7つのデメリット
- ①口腔内の違和感が大きい
- ②食事がしにくい
- ③歯磨きが難しい
- ④話しにくい
- ⑤費用が高額になる
- ⑥治療期間が長くなる傾向にある
- ⑦対応できる歯科医師が限られ歯科医院選びが難しい
- それでも選ばれるには訳がある│裏側矯正のメリット4つ
- ①周囲に気づかれずに矯正できる
- ②唾液の自浄作用で表側より虫歯になりにくい
- ③舌癖の改善が期待できる
- ④矯正装置による歯の表面へのダメージがない
- 裏側矯正で失敗を防ぐ4つの方法
- ①裏側矯正の経験・症例が豊富な認定医を選ぶ
- ②カウンセリングで納得いくまで質問する
- ③治療計画と費用の総額・内訳を必ず書面で確認する
- ④裏側矯正以外の選択肢も提案してくれる歯科医院を選ぶ
- あなたは裏側矯正に向いている?
- 裏側矯正のほかにも目立たない矯正がある
- 目立ちにくい素材を使用した表側矯正
- ハーフリンガル矯正
- マウスピース矯正
- 矯正方法ごとの特徴を比較して検討しよう
裏側矯正をおすすめしないと言われる原因│7つのデメリット

歯の裏側に矯正装置を取り付ける「裏側矯正」は、外からは見えにくいのがメリット。しかし、「裏側矯正はおすすめしない」という声が聞かれることもあります。それは以下のようなデメリットが関係しているのかもしれません。
①口腔内の違和感が大きい
常に歯の裏側に矯正装置がついている裏側矯正は、特に装着した直後は違和感や異物感が大きいです。装置に舌が触れやすい状態のため、舌が傷ついたり口内炎ができることもあり「やらなきゃよかった」と後悔する人もいます。
個人差はありますが、2週間~1ヶ月ほどで装置に慣れてくることが多いです。最近は厚みが薄く比較的違和感の少ない装置を取り扱っている歯科医院もあります。
②食事がしにくい
裏側矯正は、食事の際にストレスを感じる方もいます。上の歯の裏側にある装置に下の歯が当たって噛み合わせが変わったように感じたり、舌が装置に触れて動かしにくいために食べ物を飲み込みにくいと感じたりすることがあるのです。
また食べ物によっては、矯正装置に挟まったり外れやすくなるものもあります。特に注意が必要な食べ物の例としては、以下のようなものが挙げられます。
- 粘着性のあるもの(矯正装置にくっつきやすい):お餅・ガム・キャラメルなど
- 繊維質の多いもの・麺類(矯正装置に挟まりやすい):細いパスタ・えのき・ニラなど
- 硬いもの(矯正装置が外れる・破損する可能性がある):せんべい・フランスパン・りんごなど
③歯磨きが難しい
ワイヤー矯正中は装置をつけたまま歯磨きをしなければならないため、口腔ケアがしにくくなります。裏側矯正の場合、装置が鏡で見えにくいため、歯ブラシが届きにくい箇所も出てきて、磨き残しが生じやすい傾向にあります。
装置のまわりに磨き残しがあると、虫歯や歯周病になるリスクも高まります。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやタフトブラシなども利用して丁寧に磨く必要があり、時間もかかるため「歯磨きが面倒」と感じる人も多いです。
④話しにくい
裏側矯正は舌が矯正装置にあたり動きが制限されるため、滑舌に影響が出て話しにくく感じるケースも多いです。特に歯の裏側や歯茎に舌をあてて発音する「サ行」「ザ行」「タ行」「ダ行」「ナ行」「ラ行」は影響を受けやすいです。
話しにくさも1ヶ月ほどで慣れてくるケースが多いですが、個人差があります。営業や教師といった人と話すことの多い職業の方は、事前に歯科医師と相談し、ほかの矯正方法も含めて検討した方がよいかもしれません。
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⑤費用が高額になる
裏側矯正の費用は、他の矯正方法と比較して高くなる傾向が見られます。一般的な費用の目安は以下の通りです。
部分矯正 | 全体矯正 | |
---|---|---|
裏側矯正 | 40~70万円 | 100~170万円 |
表側矯正 | 30~60万円 | 60~130万円 |
ハーフリンガル矯正 | 35~65万円 | 80~150万円 |
マウスピース矯正 | 10~40万円 | 60~100万円 |
裏側矯正が高額になるのは以下のような理由があります。
- 表側に矯正装置をつけるよりも高い技術を必要とするため
- 患者さん一人ひとりにあわせたオーダーメイドで矯正装置を作成するため
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裏側矯正の値段はいくら?費用目安や安くする方法を紹介
「目立たない矯正がしたいけれど、裏側矯正は費用が高くて…」と、治療をためらっている方も多いのではないでしょうか。実は、目立ちにくい矯正治療には「マウスピース矯正」という選択肢もあります。
マウスピース矯正Oh my teethは、定期的な通院を原則不要にするなど、治療プロセスを効率化することで、費用を抑えながら整った歯並びを目指せる仕組みを整えました。
これまで費用の面で裏側矯正が難しいと感じていた方も、まずは一度、Oh my teethの無料診断でご自身に合った治療の可能性について話を聞いてみませんか。
⑥治療期間が長くなる傾向にある
裏側矯正の治療期間は部分矯正5ヶ月〜1年程度、全体矯正2〜3年程度です。費用が高額になるのと同じ理由で、ほかの矯正方法と比べて若干長くなる傾向にあります。
部分矯正 | 全体矯正 | |
裏側矯正 | 5ヶ月〜1年程度 | 2〜3年程度 |
表側矯正 | 2ヶ月〜1年程度 | 1〜3年程度 |
ハーフリンガル矯正 | 5ヶ月〜1年程度 | 2〜3年程度 |
マウスピース矯正 | 2ヶ月〜1年程度 | 1〜3年程度 |
裏側矯正の治療期間が長くなる理由としては、オーダーメイドの装置作製に時間がかかることや、表側矯正に比べて装置が外れやすい場合があること、歯並びの細かな調整に時間を要することなどが考えられます。
ただし裏側矯正だと必ず治療期間が長くなるわけではなく、歯並びの状態にもよります。
裏側矯正についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
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⑦対応できる歯科医師が限られ歯科医院選びが難しい
裏側矯正は専門性の高い技術が求められ、どの歯科医師でも行えるわけではありません。
そのため、ご自身の通える範囲で歯科医院を見つけるのが、他の矯正方法に比べて難しいと感じるかもしれません。
それでも選ばれるには訳がある│裏側矯正のメリット4つ

裏側矯正にはいくつかのデメリットがありますが、それでも多くの方に選ばれているのには理由があります。ここでは、裏側矯正のメリットを紹介します。
①周囲に気づかれずに矯正できる
裏側矯正の最大のメリットは、矯正装置が歯の裏側に隠れるため、日常生活で他人に気づかれにくいことです。
口を開けても装置が見えないので、見た目を気にせず矯正治療を進められます。
②唾液の自浄作用で表側より虫歯になりにくい
==歯の裏側は、表側と比べて唾液が循環しやすい場所==です。唾液には、食べかすを洗い流したり、細菌の活動を抑えたりする自浄作用や、歯の再石灰化を促す働きがあります。
そのため、装置周りの清掃が丁寧に行われていれば、表側矯正と比較して虫歯になるリスクを抑えられる可能性があります。
ただし、清掃が不十分だと虫歯のリスクは高まるので注意が必要です。
③舌癖の改善が期待できる
舌で前歯を押す、歯の間に舌を挟むといった舌癖は、歯並びを悪化させる原因の一つ。
歯の裏側に装置があることで、無意識のうちに舌が正しい位置に収まりやすくなり、結果として舌癖の改善につながることがあります。
④矯正装置による歯の表面へのダメージがない
矯正装置を歯に装着する際や取り外す際、歯の表面のエナメル質に傷がついてしまったり、装置を接着していた部分が脱灰(初期虫歯の状態)になる可能性はゼロではありません。
裏側矯正は装置を歯の裏側に装着するため、万が一エナメル質に何らかの影響が出たとしても、人目につきにくいです。
また、一般的に歯の裏側のエナメル質は、表側に比べて厚みがあると言われています。そのため、装置の装着・撤去といった処置による影響を受けにくい傾向にあります。
裏側矯正で失敗を防ぐ4つの方法

裏側矯正は専門性の高い治療ですので、以下の点を押さえて慎重に歯科医院を選び、治療に臨むことが大切です。
①裏側矯正の経験・症例が豊富な認定医を選ぶ
裏側矯正は歯科医師の経験や技量が治療結果に大きく影響します。
日本矯正歯科学会などの専門機関が認定する「認定医」や「専門医」といった資格を持つ歯科医師であるか、また、裏側矯正の治療実績が豊富であるかなどを、歯科医院のウェブサイトやカウンセリングの際に確認すると良いでしょう。
②カウンセリングで納得いくまで質問する
裏側矯正には目立ちにくいというメリットがありますが、違和感や食べにくさといったデメリットもあります。事前にどのようなリスクがあるかをしっかりと理解しておくことが重要です。
少しでも疑問に思うことや不安な点があれば、遠慮なく質問し、すべてクリアな状態にしてから治療をスタートするようにしてください。
③治療計画と費用の総額・内訳を必ず書面で確認する
どのような治療をどのくらいの期間で行うのか、費用は総額でいくらかかり、その内訳(検査料、装置料、調整料など)はどうなっているのかを、書面で明確に提示してもらいましょう。追加費用が発生する可能性についても確認しておくと、後々のトラブルを防げます。
④裏側矯正以外の選択肢も提案してくれる歯科医院を選ぶ
お口の状態やライフスタイルによっては、裏側矯正以外の方法が適している場合もあります。
一つの方法に固執せず、表側矯正やマウスピース矯正など、他の選択肢のメリット・デメリットも公平に説明してくれて、一緒に最適な治療法を考えてくれる歯科医院を選ぶことが望ましいです。
あなたは裏側矯正に向いている?

裏側矯正は、慣れるまでの違和感や清掃の難しさなど、乗り越えるべき点もいくつかあります。その点も踏まえ、以下の項目に当てはまる方は、裏側矯正を検討する価値があるかもしれません。
- 矯正治療をしていることを他人に知られたくない、費用よりも「見た目の自然さ」を優先したい。
- 治療の目的を達成するためなら、ある程度の痛みや違和感は乗り越えられるという覚悟がある。
- 装置が見えにくくても、毎日の丁寧な歯磨きやセルフケアを根気強く続けることができる。
- 接客業やアナウンサーなど、人前に立つ仕事で、どうしても矯正装置を見せられない事情がある。
もちろん、これらはあくまで目安です。これらのポイントを参考に、ご自身にとって裏側矯正が適した治療法かどうか、じっくりと検討しましょう。
裏側矯正のほかにも目立たない矯正がある
見た目を重視した矯正治療を考えている人にとって裏側矯正は魅力的な方法でしょう。しかし裏側矯正のデメリットが気になるなら、以下のよう目立たない矯正方法はあります。

目立ちにくい素材を使用した表側矯正
通常の表側矯正は、金属製のメタルブラケットとワイヤーを使用しており、目立ちやすいのが特徴です。
しかし最近では、セラミックやプラスチックを使用した審美ブラケットや、白いワイヤー(ホワイトワイヤー)といった、目立ちにくい素材のものも登場しています。
メリット | デメリット |
---|---|
・金属製より目立たない ・滑舌への影響が少ない ・歯磨きが行き届きやすい ・幅広い症例に対応可能 ・裏側矯正より費用が安い | ・裏側矯正より目立ちやすさが劣る ・口が閉じにくい ・挟まった食べかすが目立つ ・金属製より耐久性が劣る ・金属製より費用が高い |
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正は上の歯は裏側矯正、下の歯は表側矯正で行う、ワイヤー矯正の一つです。表側矯正と裏側矯正両方のメリット・デメリットを兼ね備えています。
メリット | デメリット |
---|---|
・表側矯正より目立ちにくい ・裏側矯正より滑舌へ影響が出にくい ・裏側矯正より費用が安い | ・下の歯の矯正装置が見えることがある ・上の歯の歯磨きが難しい ・表側矯正より費用が高い |
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、治療段階に応じて作られた透明で薄いマウスピースを、順番に装着することで歯を動かしていきます。ワイヤー矯正とは違い、自分で取り外せるのが特徴です。
メリット | デメリット |
---|---|
・透明で目立ちにくい ・取り外して食事や歯磨きができる ・ワイヤー矯正より痛みが少ない ・リーズナブルなブランドもある | ・毎日20時間以上の装着が必要 ・対応できない症例もある ・つけたまま飲食できない ・マウスピースのお手入れが必要 |
矯正方法ごとの特徴を比較して検討しよう
裏側矯正は「目立たない矯正」をしたい方から人気の方法です。しかし「違和感が大きい」「食べにくい」「歯磨きが難しい」などの理由から、おすすめできないという声もあります。
目立たない矯正にもさまざまな種類があるため、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で検討することが大切です。ただし検査をした結果、希望した方法では適応できないと診断されるケースも。
「裏側矯正を考えているけれど、マウスピース矯正も少し気になる」という方は、マウスピース矯正Oh my teethも選択肢の一つにしてみてください。
初回診断では、歯科医師に直接、矯正治療に関する疑問やご自身の歯並びについて相談することができます。診断は無料なので、お気軽にお越しください。