受け口の治し方|原因と重症度別の治療法を徹底比較

「受け口にはどんな治し方があるの?」
「受け口を治したいけどいくらかかるの?」
など、受け口の治療法について疑問を抱いていませんか?
受け口は、見た目だけでなく発音や咀嚼(そしゃく)、将来の歯の健康にも影響を与えるため、早めの対応が大切です。
この記事では、受け口の原因をチェックする方法、重症度別の治し方、治療費用・期間の目安までを網羅的に解説しています。
「なるべく抜歯せずに治したい」「費 用や期間を事前に知っておきたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次
- 受け口の2つの原因と治し方の方向性
- 歯の傾きが原因の「歯槽性」→ 歯列矯正での改善が中心
- 顎の骨格が原因の「骨格性」→ 外科手術も視野に
- 【重症度別】受け口の治し方
- ①軽度の受け口→マウスピース矯正や部分矯正が選択肢に
- ②中度の受け口→ワイヤー矯正やマウスピース矯正(全体矯正)で対応
- ③重度の受け口→外科矯正(手術)が必要なケースも
- 受け口の治し方を徹底比較!治療法ごとのメリット・デメリット
- ①マウスピース矯正による治し方
- ②ワイヤー矯正(表側/裏側)による治し方
- ③外科矯正(手術)による治し方
- 【費用・期間の目安】受け口の治療にかかる値段と時間
- 年齢別の受け口の治し方
- 子ども(小児矯正):成長を利用して、根本原因にアプローチ
- 大人の受け口治療:選択肢は多いが、外科矯正の可能性も
- 受け口の治し方に関するよくある質問(FAQ)
- 歯を抜かない受け口の治し方はある?
- 受け口の治療期間はどのくらいかかる?
- 裏側矯正が受け口治療に向いているって本当?
- 受け口は自力でトレーニングして治せる?
- 受け口の原因を知って適切な治し方を選択しよう

受け口の原因には2つのタイプがあります。1つ目は「歯並びの乱れ」が原因で引き起こされる受け口、2つ目は「あごの骨格異常」が原因で引き起こされる受け口です。
ここでは、それぞれのタイプごとの治療方法について解説していきます
歯の傾きが原因の「歯槽性」→ 歯列矯正での改善が中心
「歯槽性の受け口」は、歯の角度や位置のズレによって起こる比較的軽度なタイプです。具体的には、下の前歯が前方に傾いていたり、上の前歯が内側に倒れていたりしており、上下の前歯が通常とは逆に噛み合っている状態。

この場合、顎の骨に大きなズレはないため、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などで歯の位置を整える治し方で改善が期待できます。
特に軽度なケースでは、部分矯正やマウスピース矯正でも十分に対応できるケースがあります。
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顎の骨格が原因の「骨格性」→ 外科手術も視野に
「骨格性の受け口」は、下顎が過成長していたり、上顎が十分に成長していなかったりすることで起こります。見た目にも顎がしゃくれて見える場合が多く、単なる歯列矯正だけでは改善が難しい場合が多いです。
このようなケースでは、矯正治療に加えて外科手術(外科的矯正治療)を組み合わせる治し方が選択肢。「上下顎の骨を切って位置を整える手術」を行い、その前後に歯並びを整える矯正治療を進めます。
入院や手術など大がかりが治療になるため、慎重に治療計画を立てる必要があります。

受け口の治療は、原因だけでなく「重症度(軽度・中度・重度)」によって適切なアプローチが異なります。自分がどの段階に該当するかを知ることで、過不足のない治療選択ができるようになります。
ここでは、重症度別に受け口の治療法を解説します。
①軽度の受け口→マウスピース矯正や部分矯正が選択肢に
「軽度の受け口」は、前歯のかみ合わせがわず かに逆になっているような状態です。歯の傾きや位置に少しのズレがある程度で、顎の骨格に大きな異常は見られません。
この場合の治し方は、目立たず快適に矯正ができる「マウスピース矯正」や「部分矯正」が有効です。特に前歯だけを動かす「部分矯正」は、治療期間も短く、費用を抑えられる点が魅力です。
ただし、奥歯の噛み合わせや顎の位置に問題がある場合は、より全体的なアプローチが検討されます。
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②中度の受け口→ワイヤー矯正やマウスピース矯正(全体矯正)で対応
「中度の受け口」は、前歯だけでなく奥歯にも反対咬合の影響が出ている状態です。上下の歯列全体に歪みがあるため、部分的な矯正ではなく、全体的な治療が必要になります。
この段階では、「ワイヤー矯正」または全顎対応の「マウスピース矯正」で歯列全体を整えるのが一般的です。どちらの治し方も治療期間は1〜2年程度を要しますが、しっ かり噛める機能的な噛み合わせを目指せます。
骨格に異常がなければ、外科手術は不要なケースが多いです。
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