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最終更新日:2025年8月11日

大きい前歯はどうやって治す?4つの治療法を解説

前歯が大きい女性

「自分の大きい前歯だけが目立って、写真に写るのが憂鬱」

大きさ前歯の治療法はいくつかの種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。なかには「手軽に治せるなら、歯を削って小さくしたい」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、一度削った健康な歯は二度と元には戻りません。そのリスクを知らずに治療を進めると、将来的に大きな後悔につながる可能性があります。

そこで本記事では、大きい前歯を治す方法を解説。健康な歯を削ることで生じるリスク、歯を削らずに悩みを解決する方法も紹介しているので、最後までご覧ください。

Oh! Black
歯科矯正ブログ編集チーム

Oh my teeth

マウスピース矯正「Oh my teeth」ホームホワイトニング「Oh my teeth Whitening」を提供するOh my teethのコンテンツチームです。Oh my teeth導入クリニックのドクターと連携し、歯科矯正やホワイトニング、自社ブランドに関する確かな情報を発信しています。

大きい前歯を治す4つの方法

まず、大きい前歯を「削る」と言っても、その方法にはいくつか種類があります。ここでは、代表的な4つの方法を見ていきましょう。

  • 形態修正

  • ラミネートベニア

  • セラミッククラウン

  • IPR

①歯の形・長さをわずかに削る「形態修正(カンタリング)」

形態修正(カンタリング)とは、歯の先端や角を削って形を整える治療法です。

歯の表面を覆っている硬い「エナメル質」という組織の範囲内で、ほんの少しだけ歯を削ります。

歯を小さくするというよりは、形をきれいに整える、というイメージが近いでしょう。

たとえば、「前歯の先端がギザギザしているのを滑らかにしたい」「左右の前歯の長さがほんの少しだけ違うのを揃えたい」といった、微調整レベルの悩みに対応します。

削る量がごくわずかなので、麻酔も不要な場合が多く、短時間で完了するというメリットがあります。

②歯の表面を削りセラミックを貼る「ラミネートベニア」

ラミネートベニアとは?後悔しないための基礎知識

歯の表面を薄く削り、その上からセラミック製の板を貼り付けるのがラミネートベニアです。

歯の表面を0.3mm〜0.5mmほど削り、そこに付け爪のようなセラミックの薄い板を接着することで、歯の形や色を理想に近づけます。

前歯の形を整えると同時に、歯の色も白くできるのが特徴です。

歯を全体的に削るわけではないので、次に紹介するセラミッククラウンよりは歯へのダメージを抑えられるでしょう。

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③歯を大きく削ってかぶせ物をする「セラミッククラウン」

セラミッククラウン

セラミッククラウンは、歯全体を大きく削り、その上からセラミック製の被せ物を被せる治療法です。

歯を360度、全体的にひと回り小さくなるように削って土台の形にし、その上から完全に新しい形の歯(クラウン)を被せます。

前歯が他の歯と比べて明らかに大きかったり、捻じれて生えていたりする場合などに用いられます。

短期間で大きな変化を得られるのがメリットです。ただし、歯を削る量が最も多く、場合によっては歯の神経を抜く処置が必要になることもあります。

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④歯の側面を削りスペースを作る「IPR(ディスキング)」

IPRで歯を並べるスペースを作る

IPRは、歯と歯の間の側面をヤスリで削ってスペースを作る処置のことです。歯列矯正の一環として行われます。

目的は、歯を小さくすること自体ではなく、あくまで「歯列矯正で歯をきれいに並べるための隙間を作る」ことです。

たとえば、「歯を抜かずに矯正をしたいが、歯が並ぶスペースが少し足りない」という場合に用いられます。

削って生まれたスペースを利用して歯を動かし、歯並び全体を整えていきます。

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【重要】大きな前歯を削る3大リスク

知覚過敏

大きい前歯を削る治療は、生涯にわたって影響する可能性のあるリスクが伴います。一度削ってしまった健康な歯は、二度と元には戻らないので、よく理解しておきましょう。

①エナメル質を失い、歯が弱くなる・しみやすくなる

歯の一番外側にあるエナメル質は、体の中で最も硬い組織で、外部の刺激や細菌から歯の内部を守るバリアの役割を果たしています。

このエナメル質を削り取ってしまうと、歯の強度は確実に低下します。

これまで何ともなかった冷たい飲み物やアイスクリームが、歯にキーンとしみる「知覚過敏」の症状が出やすくなる可能性が。

また、歯の強度が落ちることで、硬いものを噛んだ時などに歯が欠けたり、割れたりするリスクも高まってしまうことがあります。

②象牙質が露出し、虫歯のリスクが急増する

エナメル質を削りすぎると、その内側にある「象牙質」が露出し、虫歯のリスクが急激に高まります

象牙質はエナメル質よりも柔らかく、酸に弱い性質を持っています。そのため、象牙質がむき出しの状態になると、虫歯の進行も速くなってしまいます。

特にセラミッククラウンのように歯を大きく削る治療では、象牙質が広範囲にわたって露出します。被せ物と歯の境目にわずかな隙間ができてしまうと、そこから虫歯菌が侵入し、被せ物の内部で気づかないうちに虫歯が進行してしまう、という最悪のケースも少なくありません。

③神経を傷つけ、激しい痛みや歯の変色を招くことも

歯を削ることで歯の神経(歯髄)を傷つけ、激しい痛みを引き起こしたり、最終的に神経を抜く必要が出てきたりすることが挙げられます。

歯の中心部には、神経や血管が集まった歯髄という組織があります。歯を大きく削ると、この歯髄までの距離が近くなり、治療の刺激で炎症を起こして激しい痛みに襲われることが。

痛みが治まらない場合は、神経を抜く「抜髄(ばつずい)」という処置が必要です。

神経を抜いた歯は、栄養が供給されなくなるため、もろくなって折れやすくなります。さらに、時間とともに黒っぽく変色していき、結果的に見た目を損なうことにもつながります。

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「大きい前歯を削る治療」が向いている人・向いていない人

前歯が大きい歯並び

リスクを踏まえた上で、大きい前歯を削る治療がどのような人に適していて、どのような人には勧められないのか見ていきましょう。

向いている人:歯並びに問題がなく、形だけを少し整えたい方

削る治療が向いているのは、歯並びや噛み合わせには全く問題がなく、歯の形や長さだけをほんの少し整えたい、という限定的なケースです。

この場合、形態修正で対応できる可能性が高く、先ほど述べたリスクを比較的低く抑えられます。

ただし、それでも健康な歯を削ることに変わりはないため、治療を受ける前には、歯科医師からリスクについて十分な説明を受けることが重要です。

向いていない人:出っ歯やガタガタなど、歯並び自体に問題がある方

前歯が大きく見える原因が、出っ歯やガタガタといった歯並び全体の問題にある場合、歯を削る治療は全く向いていません

その理由は、歯を削っても根本的な原因である歯並びは解決せず、無理に見た目を整えようとすると、さらに多くの健康な歯を削らなければならなくなるからです。

たとえば、「出っ歯だから前歯が大きく見える」という方が、前歯を削ってセラミッククラウンを被せたとします。しかし、歯の土台となる骨の位置は変わっていないため、不自然な角度で被せ物を作ることになり、見た目も機能も不自然になりがちです。

このように、歯並びに原因がある場合は、歯を削るという対症療法ではなく、根本的な原因にアプローチする歯科矯正を検討するべきです。

大きい歯を削らずに悩みを解決するなら歯列矯正を検討する

マウスピース矯正を持つ女性

歯を削らずに悩みを解決するには、歯並びや噛み合わせを根本から整える「歯列矯正」を検討しましょう

歯列矯正の種類別の特徴の違い:比較

歯列矯正は、ご自身の歯を正しい位置へと動かしていく治療法です。前歯が大きく見える原因が、歯の傾きや位置関係にある場合、矯正治療によって歯並び全体のバランスを整えることで、自然で健康的な見た目を手に入れられます。

もちろん、歯列矯正には時間や費用がかかります。しかし、歯を傷つけることなく、見た目の美しさと正しい噛み合わせという機能の両方を手に入れられる唯一の解決策です。

前歯を削る治療を避けたい方におすすめなのが、マウスピース矯正です。

マウスピース矯正の値段の目安

大きい前歯でお悩みなら、前歯の見え方を整えるだけで改善できる可能性があります。Oh my teethの導入クリニックは無料診断を実施しています。あなたの前歯がどの程度改善できるか確認してみてくださいね。

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大きい前歯を削る治療に関するよくある質問(FAQ)

質問

最後に、大きい前歯を削る治療に関して、多くの方が抱く疑問についてお答えします。

Q.大きい前歯を削るのに痛みはある?麻酔は必要?

A.削る量によります。形態修正なら痛みはなく麻酔も不要なことが多いですが、ラミネートベニアやセラミッククラウンでは麻酔が必要になることもあります。

また、麻酔をすれば治療中の痛みはありませんが、治療後に麻酔が切れると痛みが出ることがあります。

Q.大きい前歯を削る治療は、保険適用される?

A.いいえ、見た目をきれいにする審美目的の治療は、原則として自由診療となり、全額自己負担です。

日本の健康保険制度は、虫歯や歯周病といった病気の治療(機能回復)を目的としています。そのため、「歯を小さくしたい」といった審美的な要望に応える治療は、保険の対象外となります。

Q.前歯を大きく削った後、歯が変色するって本当?

A.神経を抜いた場合は、時間とともに黒っぽく変色していく可能性が高いです。

歯の神経(歯髄)は、歯に栄養や水分を供給する役割を担っています。

神経を抜くと、歯は枯れ木のようになり、新陳代謝がなくなるため、透明感を失い、黒ずんでいきます。セラミックの被せ物で隠すことはできますが、歯の根元や歯茎が黒ずんで見える原因になります。

大きい前歯を削る前に、まずは無料診断で専門家のセカンドオピニオンを

大きい前歯のコンプレックスを解消したいと考えたとき、安易に「削る」という選択肢に飛びつくのは非常に危険です。

歯を削る治療(セラミッククラウンなど)は、短期間で見た目を劇的に変えられる一方、一度削った歯は元に戻らず、「歯が弱くなる・しみやすくなる」「虫歯のリスクが増える」「神経を傷つける」といった、生涯にわたる大きなリスクを伴います。

もし前歯が大きく見える原因が歯並びにある場合、根本的な解決策は歯列矯正です。

あなたの悩みは、本当に歯を削らないと解決できないのか、まずは複数の歯科医師から話を聞いてみましょう。

費用が心配な方は、マウスピース矯正Oh my teethの無料診断も活用してください。

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