歯科矯正
最終更新日:2025年8月14日
歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴は?歯が動きやすくなる方法はある?

歯列矯正の期間は症例によって左右されますが、歯が動きやすい人ほど治療スピードが早くなる傾向にあります。
そこで本記事では、歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴や、歯が動きやすくなる方法を解説。
これを読めば、現時点で歯が動きやすい人の特徴に当てはまらなくても、矯正期間を短縮するためヒントが見つかります。
「予定よりも早く矯正を終わらせたい」「歯列矯正をはじめたいけど、忙しくて長い期間通院するのが難しい」という方は、ぜひ参考にしてください。

歯科矯正ブログ編集チーム
木村真由美
Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。
歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴

歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴は以下の通りです。
- 歯の周辺組織の代謝が高い
- 年齢が若い(成長期の子ども)
- 歯の健康状態がよい
- 舌や口周りの悪癖がない
- 歯科医師の指示を守れる
ここでは各特徴について詳しく解説します。
①歯の周辺組織の代謝が高い
歯の周辺組織には、歯を支える「歯槽骨(しそうこつ)」や、歯と骨の間でクッションの役割を果たしている「歯根膜」などがあります。

歯科矯正は、この歯の周辺組織の代謝を利用して歯を動かします。具体的には以下の流れで歯が動きます。
- 矯正装置によって歯に圧力がかかる
- 歯が動く方向の歯根膜が縮み、骨を溶かす細胞ができる
- 歯が動く方向の反対側の歯根膜が伸び、骨を作る細胞ができる
- 伸び縮みしていた歯根膜が元の幅に戻る
代謝が高い人は歯の周辺組織の代謝も活発なため、骨が溶けたり新しく作られたりするサイクルが早く、歯が動きやすいです。
②年齢が若い(成長期の子ども)
年齢が若い人は骨密度が高く、代謝も活発なため、歯列矯正で歯が動きやすいです。
とくに成長期の子どもは歯や顎の骨が成長段階でやわらかいため、少しの力を加えるだけで歯を動かせます。
③歯の健康状態がよい
歯の健康状態が良好な人も歯が動きやすい傾向にあります。
歯が健康な状態というのは、虫歯や歯周病などの疾患がないだけでなく、歯や歯根の形態が正常であること、歯と歯茎のバランスが適切に保たれていることなども条件となります。
特に歯や歯根の形態は歯の動かしやすさに与える影響が大きいです。歯が小さい場合や、折れたり欠けたりしている場合は、矯正力が適切に伝わりにくく、歯の移動が遅くなる場合があります。
また、歯根が短い歯は、歯茎の中にある歯の表面積が小さいため、必然的に歯根膜の量も少なくなります。そうすると、歯が動くスピードも遅くなりやすいです。
④舌や口周りの悪癖がない
舌や口周りの悪癖があると、歯に矯正装置以外の力が加わりやすくなるため、治療計画通りに矯正が進まなくなる場合があります。
具体的に以下のような悪癖がある場合は注意が必要です。
- 歯ぎしり
- 食いしばり
- 舌で歯の裏側を押す
- 舌を上下の歯の間に挟む
- 唇や爪を噛む
- 頬杖をつく
反対に、上記のような舌や口周りの悪癖がない人は、歯に余計な力がかからないため、歯列矯正の効果が出やすいです。
⑤歯科医師の指示を守れる
代謝がそこまで高くない場合や、年齢を重ねてから歯列矯正をはじめた場合でも、歯科医師の指示をしっかりと守れる人は治療が早く終わりやすいです。
なぜなら、歯科医師の指示を守ることで、歯列矯正の妨げとなる要因を最大限取り除けるためです。
歯列矯正は矯正装置の取り扱い方だけでなく、ブラッシングや食事など、さまざまな点に注意しなければなりません。患者自身が積極的に協力し、歯科医師の指示を守ることで、歯列矯正がスムーズに進みやすくなります。

歯列矯正で歯が動きやすい人は治療期間が短い?

歯が動きやすいからといって、必ずしも歯列矯正の期間が短くなるわけではありません。
矯正期間は歯の動きやすさだけでなく、歯並びの状態や、どのような矯正方法を選ぶかによっても異なります。
個人差はありますが、成人の歯列矯正は1〜3年程度が一般的です。ただし、軽度の不正咬合や上下前歯のみの部分矯正など、場合によっては数ヶ月で治療が終わることもあります。
マウスピース矯正 Oh my teethの場合、上下前歯12本に特化したBasicプランは平均3ヶ月、上下前歯24本からなおすProプランは平均6ヶ月です(※)。
※治療期間には個人差があります。平均期間は2020年1月〜2023年7月のBasicプラン/Proプランの実績値です(保定期間を除く) 。
以下は各プランの実際の症例です。
▼Basicプランの症例

- 総額:33万円 (税込)
- 期間:4ヶ月
- 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
▼Proプランの症例

- 総額:66万円 (税込)
- 期間:5ヶ月
- 備考:非抜歯/全体矯正/研磨処置込
歯列矯正で歯を動かしやすくする方法

歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴に当てはまらない場合でも、以下の方法を実践することで歯が動きやすくなります。
- 新陳代謝を高める
- 定期的に検診に行く
- 実績のある歯科クリニックを選ぶ
- 外科的施術を組み合わせる
- 治療期間短縮につながる装置を使う
それぞれについて解説します。
新陳代謝を高める
前述の通り、新陳代謝が高い人は歯の周辺組織の代謝も活発なため、歯列矯正で歯が動きやすいです。そのため、矯正期間中は以下のような、新陳代謝を高める生活を心がけることが大切です。
- 栄養バランスのとれた食事をとる
- 水分をしっかりとる
- 十分な睡眠をとる
- 適度な運動を行う
- 毎日湯船に浸かる
- 過度な喫煙を控える
このような生活を心がけることで、徐々に新陳代謝が高まり、歯が動きやすくなります。
定期的に検診に行く
歯列矯正で歯を動かしやすくするには、歯科医師の指示に従うことが重要です。矯正期間中の定期健診では、そのときの状況に応じて歯科医師からアドバイスをもらえます。
また、こまめに検診に行くことで、虫歯や歯周病などのリスクを事前にケアしたり、矯正器具が破損した場合にすぐ対応してもらえます。
「仕事が忙しい」「歯科クリニックが自宅から遠い」などの理由で通院するのが難しい場合は、通わない歯列矯正を検討するのも一つの手です。
== マウスピース矯正 Oh my teethは原則通院不要。==専属医療チームによるオンラインサポートで、自宅にいながら歯列矯正が行えます。
※矯正中の通院は原則不要
矯正プラン適合診断は歯科医師が直接診察した上で出しますのでご安心ください。矯正開始後も歯並びの状態に応じて前処置を行ったり、歯科医師が必要と判断した場合には直接口腔内の状況を診させていただきます。
実績のある歯科クリニックを選ぶ
矯正歯科は虫歯治療などの一般歯科と比べ、専門性が高い分野です。最短で治療を終わらせるには、歯列矯正の知識や経験が豊富な歯科クリニックを選ぶことが大切です。
マウスピース矯正 Oh my teetの専属医療チームに所属する歯科医師は、日本矯正歯科学会や日本歯科審美学会の会員、インビザラインの認定医など、歯列矯正のスペシャリストばかりです。これまで培ってきた豊富な知識や経験を元に、的確なアドバイスを行います。
外科的施術を組み合わせる
歯列矯正は外科的施術を組み合わせることで、より効率的に歯を動かせます。矯正期間の短縮につながる外科的施術には、以下のものがあります。
- インプラント矯正
- 歯槽骨皮質骨切術(コルチコトミー法)
- ヘミオステオトミー・コルチコトミー法
- 歯槽骨切術(オステオトミー法)
どのぐらいの期間が短縮できるかは、選択する施術や歯並びの状態により異なりますが、おおよそ3ヶ月〜1年程度の期間短縮が見込めます。
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治療期間短縮につながる装置を使う
マウスピース矯正を行う場合は、加速矯正補助装置を使うことで、歯を動かしやすくできます。光加速矯正装置とは、歯の周辺組織に近赤外線光を照射し、組織の細胞を活性化する矯正補助装置です。
代表的な光加速矯正装置としては、カナダのバイオラックスリサーチ社によって開発された 「オルソパルス (Orthopulse)」があります。
マウスピース矯正は通常、10〜14日サイクルで新しいマウスピースに交換しますが、オルソパルスを使って歯が動きやすくなると、4〜5日での交換も可能になります。
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歯列矯正で歯が動きにくい原因
歯列矯正で歯が動きやすい人がいる一方で、歯が動きにくい人もいます。歯列矯正で歯が動きにくい場合は、以下の原因が考えられます。
①加齢や口周りの悪癖
加齢により歯を支える骨の代謝が落ちると、矯正による歯の移動が緩やかになることがあります。また、舌癖や頬杖、口呼吸などの悪習癖があると、矯正力と反対方向から力が加わり、歯の動きを妨げるケースも。
特に成人矯正では、こうした癖の有無を事前に確認し、対策を講じることが重要です。
②アンキローシス
アンキローシス(歯の癒着)は、歯の根と骨が直接くっついてしまう状態です。歯列矯正は歯根膜の代謝を利用した治療なので、 この状態の歯は通常の矯正力では動かせません。
アンキローシスはレントゲン撮影での判別が難しいため、歯列矯正がはじまってから発覚するケースが多いです。。
③矯正装置のつけ忘れ・装着時間不足
マウスピース矯正の場合、装着時間が1日20時間以上必要とされています。これを守らないと、歯に十分な力がかからず、予定通りに動かない原因となります。
とくに1日のうち「装着しない時間」が長くなると、歯が元の位置に戻ろうとするzため、治療が進みにくくなります。装着時間の管理は、矯正成功のカギです。
④歯科医師の知識・技術不足
矯正治療には、歯の動きや骨代謝、噛み合わせへの深い理解が求められます。適切な診断や治療計画がなければ、装置を正しく使っていても歯がうまく動かないことがあります。
矯正の進行が思わしくない場合は、治療方針の再評価やセカンドオピニオンを検討するのも一つの手です。
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歯列矯正を早く終わらせたい人へ
矯正期間の短縮に重要なのは、歯の動きやすさよりも歯並びの状態やそれに適した矯正方法を見極めることです。
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※治療期間には個人差があります。最短2ヶ月に保定期間は含みません。