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歯科矯正
最終更新日:2025年7月3日

ワイヤー矯正の期間はどれくらい?大人と子供に違いはある?

ワイヤー矯正の期間
ワイヤー矯正の期間は1〜3年が目安と言われています。ただし矯正装置や矯正の種類によっても異なります。
本記事ではワイヤー矯正の期間の目安に加え、矯正の期間中にどのようなことをするのかも解説していきます。
ワイヤー矯正でよくある質問についても紹介するので、これからワイヤー矯正を始めたい方は参考にしてください。
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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

ワイヤー矯正の期間:目安は1〜3年

ワイヤー矯正にかかる期間は、矯正範囲や種類によって異なります。

①部分矯正の方が全体矯正より早い

ワイヤー矯正には、歯全体を動かす「全体矯正」前歯など限られた範囲だけを動かす「部分矯正」があります。
部分矯正は、動かす歯の本数や距離が少ない分、矯正期間も比較的短く済むのが特徴です。
一方、奥歯を含む全体矯正は、歯列全体のバランスを整えるため、ある程度の期間がかかります。
  • 全体矯正の期間目安:1〜3年程度
  • 部分矯正の期間目安:2か月〜1年程度
ただし、これらはあくまでも目安で、矯正の範囲だけでなく、年齢や歯の状態、噛み合わせの程度などによっても、治療期間は大きく変わることがあります。

②矯正装置の種類:見えにくいものは時間がかかる

矯正範囲に加え、矯正装置の種類によってもワイヤー矯正の期間の目安は異なってきます。
ワイヤー矯正には、大きく分けて以下の3種類です。
  • 表側矯正:ワイヤーとブラケットを歯の表側に装着する(ブラケットとは、ワイヤーを通す装置のこと)
  • 裏側矯正:ワイヤーとブラケットを歯の裏側に装着する
  • ハーフリンガル矯正:上あごの歯は裏側に、下あごの歯は表側に装着する
上記の矯正装置の種類別期間は以下の通りです。
全体矯正
部分矯正
通院頻度
表側矯正
1年〜3年程度
2ヶ月〜1年程度
1ヶ月に1回
裏側矯正
2年〜3年程度
5ヶ月〜1年程度
1ヶ月に1回
ハーフリンガル矯正
2年〜3年程度
5ヶ月〜1年程度
1ヶ月に1回

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ワイヤー矯正に必要な期間の内訳

ここまではワイヤー矯正の矯正期間の目安を紹介しました。ただワイヤー矯正には矯正期間(実際に歯を動かす期間)のほかにも必要なステップがあります。

①カウンセリング

ワイヤー矯正を含め、歯科矯正を行う際にはまずカウンセリングの時間が設けられます。カウンセリングでは、ドクターに歯並びの悩みや治療に対する疑問や不安を相談します。
カウンセリングの所要時間は30〜60分程度。特に費用の相談はしっかりしておくのがおすすめ。なぜなら矯正治療は基本的に保険外治療で、費用が高額になるからです。

②精密検査

初回カウンセリングと精密検査を一緒に行うクリニックもあります。
精密検査の所要時間は60分程度です。
  • 歯型採取
  • 噛み合わせの検査
  • CT検査
  • レントゲン撮影
  • 写真撮影
  • 虫歯や歯周病
などのチェックを行い、矯正可能かどうかを診断し今後の治療方針を決めます。
結果が出るのは約1〜2週間後になるでしょう。

③診断

カウンセリングと精密検査の結果をもとに立案された、治療計画の説明(費用・期間・抜歯の有無など)を受けます。
所要時間は30〜60分程度です。
矯正治療の内容やかかる費用に納得できたら契約に進みます。

④準備期間

矯正治療が開始しても、すぐに装置をつけて矯正を始められるとは限りません。
虫歯があったり歯周病になっていたりすると、まずは治療をする必要があります。矯正中に虫歯や歯周病が分かると、矯正をストップしなければいけなくなるからです。
そのため虫歯や歯周病がある場合は、矯正前にその治療期間も必要です。虫歯や歯周病の治療にかかる期間は、治療内容によって異なります。

虫歯:1日〜1か月程度

虫歯の治療にかかる期間は、軽度の虫歯か、神経をとらなければいけないほどの重度の虫歯かによって異なります。インプラントの埋め込みが必要な場合は最短でも半年かかります。

歯周病:1か月〜1年程度

進行度合いによって異なります。軽度の場合は1か月程度で済みますが、中度の場合は3か月程度かかるでしょう。さらに重度の場合は外科治療も必要になってくるため、6か月〜1年を要することも。

抜歯:1か月程度

矯正前に抜歯が必要と判断された場合は、抜歯を行う期間も必要です。抜歯する本数や1回で抜く本数にもよりますが、1か月程度の期間が必要でしょう。
数本抜歯が必要な場合、矯正期間だけを考えて一気に歯を抜いてしまうと、食事がしにくくなるなどの支障が出る可能性も。ドクターと相談してスケジュールを決めるようにしましょう。
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⑤矯正装置の装着・矯正開始

ブラケットやバンド(歯に付けるリング状の薄い金属板)を2〜3回に分けて装着します。ほかの装置が必要な場合、作成するのに1か月程度期間を要する場合も。
装置を装着しワイヤーを通してから、実際に矯正がスタートします。それまでには約2か月の期間を要する場合もあるでしょう。

⑥定期的に通院

ワイヤー矯正の場合、矯正がスタートしクリニックへ通院するペースとしては、1か月に1回が目安です。
歯の動きに合わせて、ワイヤーを調整しなければならないためです。
歯並びの状態によっても異なりますが、矯正期間の目安は全体矯正の場合1〜3年、部分矯正の場合2か月〜1年程度です。この期間はドクターの指示に従って通院するようにしましょう。
1回の通院にかかる時間は30〜90分程度です。
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⑦装置の取り外し

矯正が完了したら、装置を取り外します。矯正装置の取り外しにかかる時間は、90〜120分程度
また審美ブラケット(プラスチックやセラミックなど目立ちにくい素材のブラケット)の場合は撤去時に割れて歯に残ってしまうこともあり、時間がかかりやすい傾向があります。

⑧保定期間開始

矯正装置が外れたら、保定装置(リテーナー)を装着し、歯並びを固定する期間がスタートします。
保定装置を装着しなければ、せっかく矯正し歯並びがキレイになっても後戻りしてしまう可能性が高いため、必ず装着してください。
保定期間は、矯正にかかった期間が必要です。一般的に2年程度となっていますが、保定装置は半年〜1年経過するとドクターの判断のもと就寝時のみ装着するという間隔になります。
また保定期間中の通院ペースとしては、3〜6か月に1回のペースで通院を続けるようにしましょう。
しかし保定期間終了後も、後戻りせず美しい歯並びを維持するために、就寝時はリテーナーをつけ続けるのが理想的です。
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ワイヤー矯正の期間に関する疑問

ワイヤー矯正の期間に関しての素朴な疑問にお答えします。

ワイヤー矯正に慣れるまでの期間はどれくらい?

ワイヤー矯正に慣れるまでに個人差はありますが、1週間程度かかるでしょう。最初は食事がしにくかったり、話しにくかったりするかもしれませんが徐々に慣れていきます。
装置をはめ続けていると、1か月程度経てば装置が口に馴染み、装着したままでも話すのに慣れてくるでしょう。

ワイヤー矯正で痛みを感じやすい期間は?

矯正装置を使って、歯に負荷をかけ続けるため矯正装置をつけてから3日目までは痛みを感じやすくなるでしょう。
それから徐々に慣れていき、1週間程度でおさまっていきます。
またワイヤー調整時も、歯を動かすための調整を行うため痛みを感じやすいです。この場合も、2〜3日経つとおさまっていきます。
しかし、痛みがひどい場合や続く場合には我慢せずクリニックに相談しましょう。
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すきっ歯や出っ歯など歯並びによってワイヤー矯正の期間は違う?

すきっ歯(歯と歯の間に隙間がある状態)や出っ歯(前歯が前方に突出している状態)など、歯並びの乱れにはさまざまな種類があります。
これらの歯並びに対して「ワイヤー矯正は何年かかる」と一概に言うことはできません。
なぜなら、同じ「すきっ歯」や「出っ歯」といっても、その程度や原因は人によって大きく異なるためです。
そのため、自分の歯並びを整えるのにどれくらいの期間が必要かを正確に知りたい場合は、まずは歯科医院で歯並びの状態を診てもらうことが大切です。

子供は大人よりもワイヤー矯正の期間が短く済むの?

一般的に「子供の方が歯が動きやすい」といわれることもありますが、矯正にかかる期間は歯並びの状態や治療内容によって大きく異なります。
子供でも長くかかる場合もあれば、大人でも早く終わることがあります。
そのため、期間の目安を知りたい場合は、歯科医師に診てもらうのが確実です。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正どっちが短期間で矯正できる?

矯正にかかる期間は、使う装置の違いよりも「どの歯をどれだけ動かすか」といった治療内容そのものによって決まります。
そのため、ワイヤー矯正とマウスピース矯正のどちらが早いかは一概には言えません。
迷ったときは、まずは歯科医師に相談して、現在の歯並びに適した方法とおおよその治療期間を確認するのがおすすめです。
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ワイヤー矯正の期間は人それぞれ。まずは相談から始めましょう

ワイヤー矯正にかかる期間は、歯並びの状態や治療範囲、使用する装置の種類によって大きく異なります。
全体矯正か部分矯正か、子どもか大人かなどによっても変わるため、「○年で終わる」と断言するのは難しいのが実情です。
自分の矯正にどれくらいの期間がかかるか知りたい場合は、歯科医院でのカウンセリングが必要不可欠です。
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