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マウスピース矯正
最終更新日:2025年9月24日

インビザラインファーストとは?メリット・デメリットを解説

インビザラインファーストとは?メリット・デメリットを解説
お子様の歯並びが気になり、「インビザライン・ファーストとはどんな治療?」と調べていませんか?
「何歳から始められるの?」「うちの子でもちゃんと自己管理できる?」など、お子様の矯正は気になる点が多いですよね。
インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯が混在する時期のお子様を対象としたマウスピース矯正の一つです。
この記事では、インビザライン・ファーストのメリット・デメリットや費用、他の小児矯正との違いを解説します。
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歯科矯正ブログ編集チーム

木村真由美

Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。

インビザラインファーストとは?

インビザラインファーストとは、2019年3月頃から日本に導入されはじめた、子ども用のインビザライン矯正です。
乳歯から永久歯に生え変わる「歯の交換時期」に行うことで、活発なあごの成長を利用し、歯列を広げて永久歯がきれいに並べるスペースを作りながら、歯並びを整えていきます。
大人のインビザライン矯正では、小臼歯を抜歯してスペースを広げるケースが多いのですが、インビザラインファーストはあごの成長を利用するので抜歯の必要がありません。
また、成長の力を借り、少ない矯正力でも歯がよく動くので、費用や期間も大人の矯正より抑えられます。
子どものうちに矯正をはじめておくと、虫歯や歯周病のリスクを軽減させたり、発音を改善に導いたりと、期待できるメリットも大きいです。

インビザラインファーストの適応年齢

インビザラインファーストは開始できる時期が以下のように決められています。
  • 第一大臼歯(6歳臼歯)が萌出している
  • 乳歯もしくは永久歯の切歯(前歯)のうち、少なくとも2本が2/3以上萌出している
  • 少なくとも3/4顎に乳歯、または未萌出の永久歯が2本以上ある
この条件を満たす時期がだいたい6〜10歳頃にあたります。
しかし、単純な年齢ではなく、歯の状態が重要なので、インビザラインファーストができるかどうかは歯科医師の診断が不可欠です
タイミングを逃さないためにも、歯並びが気になったら早めにクリニックへ相談に行きましょう。

インビザラインファーストの適応症例

インビザラインファーストは以下のような歯並びに対応できます。
  • 軽度のガタガタ
  • 軽度の反対咬合(受け口)
  • すきっ歯
  • 過蓋咬合(ディープバイト)
  • 開咬
しかし、診断の結果、歯列を拡大するだけでは解決しないような骨格の問題がある場合は、適応外になることも。
適応外の場合は、外科手術など他の矯正方法を検討しましょう。

インビザラインファーストの注意点

インビザラインファーストは大人のインビザライン矯正と同じように、1日22時間の装着時間や食事や歯磨きのときは取り外すなどの自己管理が必要です。
通常とは違う生活に、少なからず子どももストレスを感じるでしょう。
保護者がしっかりサポートできるか、本人の頑張る意志があるかどうか、インビザラインファーストをはじめる前に確認しておきましょう。
なお、 Oh my teethは最短2ヶ月・月々3,500円からできるマウスピース矯正です
しかも、矯正開始後の通院は原則不要※。
15歳以上であれば利用できるので、「学校生活や部活に支障をきたしたくない」というお子さん・親御さんはぜひOh my teethをご検討ください。
Oh my teeth対象年齢
以下3つの条件を満たす15歳以上の方
①全て永久歯に生え代わっている
②上下顎の臼歯(7番)が生えていて、咬合している
③直近一年で伸びた伸長が3センチ以下である
初回の無料カウンセリングでは、お子さんの歯並びの状態を3D歯型スキャンで可視化。
インビザラインとほかのマウスピース矯正のどちらに向いているかを、無料で診断できます。
まずはお気軽にご相談ください。
※最短2ヶ月:※2020/1~2023/7 Basicプランの実績値(保定期間除く)。月々3,500円:※上下前歯の部分矯正プランを120回払い(初回3,519円)で支払う場合の分割支払い金額。総額420,019円(税込)。※初回シミュレーションの範囲内にて、シミュレーションで動ききらなかった部分を修正する再矯正は1回までが料金に含まれます。マウスピース装着時間が短いこと(1日20時間以下)が原因で追加マウスピースが必要になった場合、再契約が必要な場合があります。

インビザラインファーストと他の小児矯正との違い

一般的な小児矯正は、6〜12歳までに行う「第一期治療」と、12歳以降に行われる「第二期治療」にわけられています。
第一期治療は、あごの成長を利用して、拡大床などで歯列を広げてスペースを作り、永久歯が自然に適切な位置に生えるよう誘導する治療です。
第二期治療では、第一期治療だけでは並びきらなかった歯をワイヤー矯正やマウスピース矯正で整えます。
第一期治療で終える子もいますが、基本的には両方の治療を必要とします。
インビザラインファーストは第一期治療で「歯列を広げること」と「歯並びを整えること」ができます。
つまり、第二期治療が必要になったとしても、治療期間が短くて済み、治療費も抑えられるのです。
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インビザラインファーストのメリット

インビザラインファーストのメリットをご紹介します。

透明で目立たない

インビザラインファーストのマウスピースは透明なプラスチックでできているので、つけていることがほとんどわかりません。
厚さも0.5mmと薄いので、つけたときの違和感も少ないです。
「学校のお友達にからかわれたらどうしよう」など、歯科矯正中の見た目が心配な本人や保護者の人も受け入れやすい矯正方法です。

取り外して食事・歯磨きができる

インビザラインファーストはマウスピースを外して食事・歯磨きができるので、食事制限はなく、通常とほぼ変わらない生活ができます。
ただし、飲み物には注意が必要です。
体育などの水分補給でマウスピースをつけたまま飲む場合、お茶やスポーツドリンクを飲むと着色や虫歯になるリスクがあります。
インビザラインファースト矯正中は、水筒の中身を水にするのがおすすめです。

将来、歯を抜かずに矯正できる

インビザラインファーストをしておくと、永久歯で矯正が必要になったときに抜歯をしなくていい可能性が高くなります。
大人の矯正で抜歯をしなければならなくなるのは、歯が並ぶスペースを確保するためです。
対して、子どもの時期にしておくインビザラインファーストは、歯列を拡大し、永久歯が並ぶスペースをあらかじめ作っておくことができます。
もし、将来、永久歯で矯正が必要になったとしても、ガタガタが軽度であるなど、難易度を下げることができるのです。
難易度が下がれば、抜歯なしで矯正ができる可能性が高くなります。

大人よりも歯が動くスピードが速い

成長期の子どもの骨は大人より柔らかいため、歯が動くスピードが速いです。
インビザラインファーストは、骨の成長を利用するので、大きな矯正力をかけなくてもよく歯が動き、力のかけすぎによるトラブルである痛みや歯根吸収、歯肉退縮などの心配も少ないです
さらに、第一期治療の歯列を広げる目的と、第二期治療の歯並びを整える目的を同時進行できるので、矯正期間の短縮にもつながります。
幼い時期に矯正を終えることができれば、思春期に口元のコンプレックスをもたずに過ごせるでしょう。

金属アレルギーの子どもも矯正できる

インビザラインファーストのマウスピースはプラスチック製なので、金属アレルギーでワイヤー矯正を諦めていた子どもも安心して矯正ができます。

通院回数が少ない

矯正治療中は矯正器具や進行具合のチェックなどのために定期的な通院が必要です。
ワイヤー矯正の場合、1ヶ月に1度の通院が必要で、保護者の負担も大きいものでした。
インビザラインファーストは、自宅で新しいマウスピースに取り替えられ、通院頻度は1〜3ヶ月に1度程度。
保護者の負担が軽いのも魅力な矯正方法です。
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インビザラインファーストのデメリットとは

インビザラインファーストは多くのメリットがある一方で、デメリットもあるので注意しましょう。

年齢制限がある

インビザライン・ファーストを行うには以下のような条件があります。
  • 第一大臼歯(6歳臼歯)が萌出している
  • 乳歯もしくは永久歯の切歯(前歯)のうち、少なくとも2本が2/3以上萌出している
  • 少なくとも3/4顎に乳歯、または未萌出の永久歯が2本以上ある
だいたい6〜10歳くらいの子どもに当てはめられますが、条件を満たしているかどうかは歯科医師の診断が必要です。
短い期間ですが、このタイミングを逃すとインビザラインファーストは受けられません。

装着時間が長い

インビザラインファーストも大人のインビザラインと同様、1日22時間の装着時間が推奨されています。
装着時間が足りないと矯正効果が得にくく、治療期間が延びる結果に。
子ども本人の頑張る意欲が必要です。

子ども自身で自己管理が必要

インビザラインファーストは主に小学生が使う矯正方法です。
  • 給食のときにマウスピースを外す
  • ケースに保管する
  • 食後に歯磨き
  • マウスピースをつける
この流れを学校でできなければなりません。
また、毎日丁寧な歯磨きとマウスピースの汚れを落とすことも必要。
子ども本人が習慣化でき、保護者がサポートできるかどうかがポイントです。

インビザラインファースト治療の流れと期間・費用

基本的な治療の流れ
  • カウンセリングをうける
  • 精密検査を受ける
  • 診断を受ける
  • 治療開始
  • 定期検診を受ける
  • 永久歯が生え揃うまで保定する
  • 第二期治療(成人矯正)が必要か診断を受ける
インビザラインファーストでの治療期間はおよそ1年半です。
その間、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら定期検診を受けましょう。
開始から1年半後、いったん保定して永久歯が生え揃うまで待ちます。
永久歯の歯並びを見て、矯正の必要がなければ終了。
必要があれば成人矯正(インビザラインやワイヤー矯正)に以降します。
その場合、追加料金になるクリニックが多いです。
費用目安
インビザラインファースト:40万円〜80万円
第二期治療(成人矯正):60万円〜150万円
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インビザラインファーストのよくある質問

インビザラインファーストに関するよくある質問を解説します。

何歳からできる?

インビザラインファーストの開始条件的には6歳〜10歳にあたるころ。
歯の条件に合っているかどうかは歯科医師の診断が必要です。
しかし、インビザラインファーストの治療が行える時期まで待つより先に、拡大床など他にできる方法もあるかもしれません。
子どもの歯並びが気になったら早めに相談しましょう。

自分でできる?

マウスピースのつけ外しは子どもでも簡単にできます。
「必ず指で押して装着する」「外す時は奥歯から外す」のがコツ。
学校でもできるかどうかの見極めは必要です。

何日で慣れる?

マウスピースは薄くて違和感が少ないので、慣れるのも比較的早いです。
ただし、新しいマウスピースに交換した直後は、浮きや違和感が出やすいタイミングです。
装着時間を守っていると2〜3日ほどで慣れるでしょう。

装着時間は?

大人のインビザラインと同じで1日22時間が推奨されています。
きちんと決められた時間装着しなければ、矯正効果が得られません。
外すのは食事と歯磨きのときだけと意識しましょう。

部活・体育・遊びも大丈夫?

部活・体育・遊びも、マウスピースをつけたままで大丈夫です。
インビザラインファーストのマウスピースは薄くて滑らかなので、転倒したりぶつかったりしてもマウスピースで怪我をする心配は少ないです。
ただし、ラグビーやボクシングのような強く噛み締めるスポーツは、マウスピースが破損する恐れがあるので外した方が安全です。
装着時間の決まりは忘れずに、臨機応変に対応しましょう。

インビザラインファーストができない時は?

年齢や症例によっては対象外となることもあります。
インビザラインファーストは難しくても、歯科矯正自体を諦める必要はありません。
プレオルソや拡大床、ワイヤー矯正などの他の小児矯正や、大人になってからインビザライン矯正をするなど、様々な治療方法を検討しましょう。

インビザラインファーストは早めに歯科医師に相談しよう

インビザラインファーストは子ども用のインビザラインです。
大人のインビザライン矯正と使い方は同じですが、歯列拡大と歯並びを整えることが同時にできて、従来の小児矯正より期間短縮が目指せます。
6〜10歳ころから始められるとされていますが、年齢よりも歯がどの程度生えているかが重要なため、希望してもできないこともあるります。
子どもの歯並びが気になったら早めに歯科医師に相談し、インビザラインファーストができるかどうか診断してもらいましょう。
Oh my teeth導入クリニックでは、独自プランとインビザラインのどちらも取り扱いがあるので、お気軽にご相談ください。
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