歯科矯正
最終更新日:2025年8月3日
下の歯並びが悪くなってきたのはなぜ?原因と対策を解説

「最近、下の歯がガタガタしてきた気がする…」と感じていませんか?
実は、大人になってから下の歯並びが悪くなってくるケースは少なくありません。
放っておくと見た目だけでなく、虫歯や噛み合わせのトラブルにもつながるため注意が必要です。
この記事では、下の歯並びが悪くなってきた原因とリスク、改善方法についてわかりやすく解説します。

歯科矯正ブログ編集チーム
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下の歯並びが悪くなる4つの原因

「昔は歯並びが良かったのに、最近下の歯がガタガタしてきた…」という人は少なくありません。
じつは下の歯並びが崩れてくるのには、いくつかの原因があります。
ここでは、よくある4つの原因について見ていきましょう。
①加齢に伴う顎や歯の変化
年齢を重ねると、顎の骨や歯ぐきの状態が少しずつ変化していきます。
とくに下あごの骨は、上あごよりも前に出やすくなる傾向があり、その影響で歯並びにもズレが生じることがあります。
また、加齢とともに歯を支える骨や歯ぐきが弱まり、歯がわずかに動きやすくなるのも原因のひとつ。
その結果、これまできれいに並んでいた下の歯が、少しずつ重なり合ったり、ガタついたりしてくることがあります。
②親知らずの影響
親知らずは、まっすぐ生えてこなかったり、斜めや横向きに埋まったままだったりすることが多い歯です。
下の奥で親知らずが前方に圧をかけることで、少しずつ前歯の歯並びが押されて乱れることがあります。
とくに、スペースが足りない状態で生えてきた親知らずは、下の前歯のガタつきに影響を与える要因になることも。
また、目に見えない場所にあるため、歯並びへの影響に気づきにくく、「気づいたら下の歯が動いていた…」というケースも少なくありません。
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③日常の癖や習慣(舌癖・頬杖・寝方など)
ふだん何気なくしているクセが、下の歯並びに影響を与えることも。
たとえば以下のような習慣は、歯に継続的な力がかかり、少しずつ歯並びを乱す原因になります。
- 舌で下の歯を押すクセ(舌癖)
- 頬杖をつく習慣
- うつぶせ寝・横向き寝など、片側に圧がかかる寝方
- 片側ばかりで噛むクセ(片側咀嚼)
これらは、歯や顎のバランスに影響を与えやすく、知らないうちに下の前歯が押されてズレていくことも。
「癖くらい…」と軽視せず、気になる習慣がある人は早めに見直してみましょう
④歯周病
歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨を少しずつ溶かしてしまう病気です。
進行すると歯がグラグラしたり、位置がズレて歯並びに影響が出ることがあります。
特に下の前歯は、構造的に歯周病のダメージを受けやすく、歯のすき間が広がったり、前に傾いたりしやすい部位。
「歯ぐきが下がってきた」「前歯が前に出てきた気がする」という人は、歯周病が進行しているサインかもしれません。
歯並びの変化に気づいたら、まずは歯科医院で歯周病の有無を確認するのがおすすめです。
下の歯並びが悪くなってきたことで起こりうるリスク

「少しガタついてきただけだから、放っておいても大丈夫」と思っていませんか?
実は、下の歯並びが乱れることで、虫歯や歯周病、見た目の変化、噛み合わせのズレなど、さまざまなトラブルにつながる可能性があります。
ここでは、放置することで起こりうる主なリスクについて見ていきましょう。
虫歯や歯周病になりやすくなる
歯並びが悪くなると、歯ブラシが届きにくい部分が増えるため、磨き残しが多くなりがちです。
その結果、プラーク(歯垢)がたまりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
とくに下の前歯は歯の間が狭く、ガタついていると歯間ブラシやフロスも通しにくくなることも。
「毎日きちんと磨いているのに虫歯になる…」という場合は、歯並びの影響があるかもしれません。
食べ物が詰まりやすくなる
歯と歯の位置がズレると、歯のすき間が不規則になり、食べ物が詰まりやすくなります。
とくに下の前歯は噛み合わせや動きが細かいため、ガタついてくると小さなすき間が生まれる場合も。
詰まりやすくなると、その部分だけ磨き残しが多くなったり、炎症を起こしたりするリスクも上がります。
「毎回同じ場所に食べカスが挟まる…」と感じるようなら、歯並びの変化が関係している可能性が高いです。
発音や見た目への悪影響
下の歯並びが乱れてくると、話すときに息が漏れやすくなったり、舌が引っかかったりして、発音が不明瞭になることがあります。
とくに「サ行」「タ行」「ナ行」などは、前歯の位置や舌の動きと密接に関係しているため、歯のズレが発音に影響を与えやすいです。
また、笑ったときや話しているときに下の歯が見える人は、歯並びのガタつきが目立つことも。
「清潔感」や「若々しさ」の印象にも関わるため、見た目が気になって人前で笑えなくなる人も少なくありません。
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噛み合わせが悪化し、全身に影響が出る
下の歯並びが乱れることで、上下の噛み合わせがズレてしまうケースもあります。
噛み合わせが悪くなると、食事の際に片側ばかりで噛んでしまったり、顎関節に負担がかかってしまったりと、さまざまな不調の原因に。
結果として、頭痛・肩こり・首のこり・顎の痛みなどの症状が出ることもあります。
歯並びは見た目だけでなく、体のバランスや健康面にも影響を与えるということを覚えておきましょう。
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下の歯並びを改善する方法

下の歯並びの乱れは、放置していても自然に元に戻ることはありません。
むしろ、悪化することで噛みにくさや見た目の違和感が増し、トラブルが広がってしまう場合も。
ここでは、下の歯並びを整えるための基本的な対策を2つご紹介します。
まずは歯周病や虫歯を治療する
下の歯並びの乱れに歯周病や虫歯が関係している場合は、まずその治療を優先する必要があります。
歯ぐきが弱っていたり、歯の位置が不安定な状態のままでは、矯正治療が難しくなることもあるためです。
とくに歯周病は、歯を支える骨が溶けてしまうことで歯並びに悪影響を及ぼす病気。
矯正治療を検討している方は、まずは歯科医院で歯の健康状態をチェックしてもらいましょう。
歯列矯正をする
下の歯並びの乱れが軽度であれば、前歯だけを整える部分矯正で対応できるケースもあります。
一方で、噛み合わせや奥歯の位置にもズレがある場合は、全体矯正が必要になることも。
矯正方法にはいくつか種類がありますが、代表的なのが以下の2つです。
歯列矯正の種類
それぞれの方法によって、費用や期間、対応できる症例が異なるため、自分の歯並びに合った治療法を選ぶことが大切です。
「そもそも自分の歯並びが矯正できるのか知りたい」という方は、まずは無料診断でチェックしてみるのもおすすめです。
下の歯並びが悪くなってきたと思ったら早めに相談を

下の歯並びが少しでも乱れてきたと感じたら、早めに歯科医院で相談することが大切です。
歯並びの変化は放置すると少しずつ進行し、噛み合わせや見た目、健康面にも影響を及ぼす可能性があります。
「まだそこまで気にならないから…」と先延ばしにせず、今の状態を確認しましょう。
もし矯正が必要な場合でも、部分矯正で済むか、全体矯正が必要かは歯科医師の診断でわかります。
Oh my teethでは、30分で完了する無料の歯並び診断を実施中。自分の歯並びがどんな状態か、矯正が必要かどうかを確認できます。
まずは一歩踏み出して、将来のトラブルを防ぎましょう。