歯科矯正
最終更新日:2025年8月12日
すきっ歯は部分矯正で治せる?短期間ですきっ歯を治したい人は要チェック!

「前歯の隙間が気になるけど、できれば短期間・低コストで治したい」
そんな方には、部分矯正がおすすめです。
実は、すきっ歯は部分矯正で改善できるケースが多く、全体矯正よりも費用そして治療期間ともに削減することが可能です。
この記事では、すきっ歯に部分矯正が適している理由や、向き・不向きの判断基準、治療にかかる費用・期間、実際の症例まで詳しく解説しています。
短期間ですきっ歯を治したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
歯科医師
鈴木 美穂
日本歯科大学卒業後、日本歯科大学附属病院にて研修に励み、日本歯科大学矯正学講座に入局し、日本矯正歯科学会認定医を取得。その後、医療法人社団矯栄会 六本木 広瀬矯正歯科にて経験を積む。日本大学大学院 歯学研究科の博士課程を修了し、博士号を取得。2020年に吉祥寺矯正歯科クリニックを開院する。日本矯正歯科学会、東京矯正歯科学会、顎変形症学会、日本口蓋裂学会、日本歯科保存学会、日本接着歯学会など多数の学会に所属している。
目次
- すきっ歯は部分矯正で治療できるの?
- 軽度のすきっ歯なら部分矯正で対応可能な場合が多い
- 部分矯正が難しいケースとは?
- 部分矯正が向いているすきっ歯の特徴2つ
- ①前歯の隙間が1〜3mm程度
- ②舌癖や上唇小帯の異常がない
- すきっ歯の部分矯正にかかる費用や期間
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正
- 部分矯正(マウスピース矯正)ですきっ歯を治した例
- 症例①:部分矯正/33万円/3ヶ月
- 症例②:部分矯正/33万円/4ヶ月
- 症例③:部分矯正/33万円/4ヶ月
- すきっ歯の部分矯正でよくある疑問
- すきっ歯を部分矯正でなおす場合のリスクはありますか?
- すきっ歯を部分矯正でなおす場合のメリットはなんですか?
- すきっ歯の部分矯正にかかる費用を抑える方法はありますか?
- 私のすきっ歯は部分矯正でなおせますか?
- すきっ歯は部分矯正で治しやすい症例!まずは歯科クリニックへ相談しよう
すきっ歯は部分矯正で治療できるの?

すきっ歯を整えたいと考えたとき、できるだけ費用や期間を抑えたいという方は多いのではないでしょうか。
そんなときに選択肢となるのが、前歯だけを対象に行う「部分矯正」です。
ここでは、すきっ歯に部分矯正が適している理由や、どのような場合に治療が難しくなるのかについて、具体的に解説していきます。
軽度のすきっ歯なら部分矯正で対応可能な場合が多い
軽度のすきっ歯であれば、部分矯正で対応できる可能性が高いです。
なぜなら、部分矯正は前歯など一部の歯並びだけを整える治療方法であり、歯と歯の隙間が1〜3mm程度のすきっ歯であれば、大きな負担をかけずに歯を動かすことができるためです。
また、治療範囲が限られているぶん、全体矯正に比べて期間が短く、費用も抑えられるというメリットがあります。
部分矯正が難しいケースとは?
すきっ歯の中には、以下のように部分矯正だけで十分な改善ができない可能性があります。
- 舌癖がある場合→治療後の再発につながる
- 隙間が大きすぎる場合→歯を大きく動かすため全体矯正が必要
- 噛み合わせにズレがある場合→全体矯正が必要
- 上唇小帯の位置異常がある場合→矯正とあわせて外科的処置が必要
このように、すきっ歯の原因や口腔内の状態によっては、部分矯正では対応できないこともあるため、治療を始める前に歯科医師による適切な診断を受けることが重要です。
部分矯正が向いているすきっ歯の特徴2つ

すきっ歯にはさまざまな原因や程度がありますが、部分矯正に向いているすきっ歯の条件がいくつか存在します。
ここからは、部分矯正での改善が見込めるすきっ歯の特徴を2つ紹介します。
①前歯の隙間が1〜3mm程度
前歯の隙間が1〜3mm程度であれば、部分矯正で改善できる可能性が高いです。
隙間の幅が小さいほど歯の移動距離も短くなり、治療の負担を軽減しやすくなります。
また、前歯だけを対象に歯を動かせば十分なため、治療期間も比較的短く済む傾向があります。
②舌癖や上唇小帯の異常がない
舌癖や上唇小帯の異常がない場合も、部分矯正が向いています。
舌の癖に問題がなければ、矯正後の歯に余計な力がかかることが少なくなります。
また、後戻りによって発生した追加処置なども不要になるため、スムーズに矯正を進めやすいのもメリットです。
さらに、上唇小帯の切除には外科的なアプローチが必要で、その分どうしても時間と費用がかかります。
これもないことで、無駄なステップを挟まずに矯正治療をスタートすることが可能です。
すきっ歯の部分矯正にかかる費用や期間

すきっ歯の部分矯正にかかる費用や期間は、選ぶ矯正方法によって大きく異なります。
ここからは、代表的な治療法であるワイヤー矯正とマウスピース矯正の費用相場や治療期間の目安を、それぞれ詳しく解説していきます。
ワイヤー矯正
すきっ歯の部分矯正をワイヤーで行う場合、費用は30万〜60万円、治療期間は2ヶ月〜1年程度が目安です。
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーの力で歯を少しずつ動かしていく方法で、細かな調整がしやすいという利点があります。
装置が目立つのを避けたい方には、裏側に装置をつける「裏側矯正」や「ハーフリンガル矯正」がおすすめです。
ただし、費用が高くなりやすいため、事前によく確認しておくことをおすすめします。
このように、すきっ歯をしっかりと整えたい方にとって、ワイヤー矯正は信頼性の高い選択肢のひとつといえるでしょう。
マウスピース矯正
マウスピースによる部分矯正の場合、費用は10万〜40万円、治療期間は2ヶ月〜1年程度が目安です。
透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯を動かしていく方法で、目立ちにくく取り外しが可能な点が特徴です。
ワイヤー矯正に比べて見た目の違和感が少なく、食事や歯磨きの際にも負担が少ないというメリットがあります。
ただし、1日20時間以上きちんと装着する自己管理が必要不可欠です。
このように、見た目や生活への影響をできるだけ抑えたい方にとって、マウスピース矯正は適した選択肢といえるでしょう。
部分矯正(マウスピース矯正)ですきっ歯を治した例
すきっ歯の改善にマウスピースを使った部分矯正が有効であることは、実際の症例を見ることでより具体的にイメージできます。
ここでは、実際にOh my teethのマウスピース矯正で治療を受けた3つのケースをご紹介します。
症例①:部分矯正/33万円/3ヶ月

この症例では、上の前歯の間に目立つ隙間がありましたが、マウスピース矯正により3ヶ月で自然な歯並びへと整いました。
費用は33万円で、短期間で仕上がったケースです。
症例②:部分矯正/33万円/4ヶ月

前歯2本の間に明らかな隙間が見られるケースでしたが、マウスピースによる部分矯正で、4ヶ月後には前歯がきれいに揃いました。
こちらも、費用は33万円で料金・期間ともに抑えることに成功したケースです。
症例③:部分矯正/33万円/4ヶ月

この症例では、すきっ歯に加えて前歯がやや傾いている状態でしたが、部分矯正により隙間・傾きともに調整され、全体的にバランスの取れた歯並びに仕上がっています。
こちらも非抜歯・33万円での治療となっており、短期間で高い審美性を実現できたケースです。
すきっ歯の部分矯正でよくある疑問

すきっ歯の部分矯正に興味があるものの、「後戻りしない?」「費用はもっと安くできない?」など、不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、実際によく寄せられる質問をもとに、すきっ歯の部分矯正に関する疑問や不安についてわかりやすく解説していきます。
すきっ歯を部分矯正でなおす場合のリスクはありますか?
すきっ歯を部分矯正で治療する際には、いくつか注意すべきリスクがあります。
とくに以下のような点に気をつけましょう。
- 噛み合わせに問題がある場合:部分矯正だけでは対応できず、全体矯正が必要
- 舌癖や悪習慣がある場合:後戻りのリスクが高まる
- 一時的な痛みや違和感がある場合:歯が動く過程で、軽い痛みや圧迫感を感じることがある
このように、部分矯正にはメリットだけでなくリスクもあるため、治療前に歯科医師とよく相談することが大切です。
すきっ歯を部分矯正でなおす場合のメリットはなんですか?
すきっ歯が部分矯正で対応できる場合、治療の負担を大きく減らせるのが最大のメリットです。
部分矯正は、歯列全体ではなく前歯など一部の歯のみを動かすため、治療期間が短く、費用も比較的抑えられる傾向があります。
さらに、動かす歯の本数が少ない分、違和感や痛みが軽減されるケースも多く、日常生活への影響が少ないという点も魅力です。
このように、見た目を整えながらコストや時間の面でも負担を抑えたい方にとって、部分矯正は非常に合理的な治療方法といえるでしょう。
すきっ歯の部分矯正にかかる費用を抑える方法はありますか?
すきっ歯の部分矯正は、工夫すればさらに費用を抑えることが可能です。
たとえば、機能改善を目的とした矯正であれば、医療費控除の対象になる場合があります。
確定申告をすれば、納めた税金の一部が戻ってくるため、治療前に確認しておくと安心です。
また、追加費用が発生しにくい「総額が明確な料金プラン」を採用している歯科クリニックを選ぶことも、後から追加で発生する費用を事前に把握することにつながるため、結果的に節約につながります。
このように、制度の活用やクリニック選びを工夫することで、無理のない範囲で矯正治療を進めることができます。
私のすきっ歯は部分矯正でなおせますか?
すきっ歯は部分矯正が適応しやすい症例ですが、実際に部分矯正ができるかどうかの判断は、クリニックでの検査が必要です。
すきっ歯だとしても噛み合わせに問題がある場合は、全体矯正が良い場合も考えられます。まずは歯科クリニックを予約して、歯の状態を検査してもらいましょう。
なお、矯正をするなら歯科クリニック選びも大切です。安心して治療を受けられ、満足できる歯並びを手に入れるためにも、歯科クリニックは慎重に選びましょう。
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すきっ歯は部分矯正で治しやすい症例!まずは歯科クリニックへ相談しよう

すきっ歯は、前歯に限局した軽度のケースであれば、部分矯正で十分に改善できる可能性が高い症例です。
治療範囲が限られている分、費用や期間を抑えやすく、初めての矯正にも取り組みやすいというメリットがあります。
ただし、癖や噛み合わせなど、口腔内の状況によっては部分矯正が適さない場合もあるため、まずは専門の歯科医師に相談して、適応かどうかを確認することが重要です。
Oh my teethでは、無料カウンセリングを実施しています。
3Dスキャンなどの精密機器を用いた検査から歯科医師が歯の状態をチェックし、あなたに最適な治療法を提案しています。
「自分のすきっ歯は治せるのか知りたい」という方は、ぜひ一度チェックしてみてください。