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最終更新日:2025年8月12日

矯正後の後戻りは絶対起こる?後戻りを防ぐための対策を紹介

悩む女性

矯正治療で整えた歯並びは、そのまま放っておくと時間の経過とともに元の位置へ戻ってしまうことがあります。

これを「後戻り」といい、多くの場合はリテーナーの使用不足や日常の癖などが原因です。

この記事では、矯正後に後戻りが起こる原因や防止策、すでに後戻りしてしまった場合の対処法まで詳しく解説します。

理想の歯並びを守るために、ぜひ参考にしてください。

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歯科矯正ブログ編集チーム

木村真由美

Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。

歯列後の「後戻り」とは?

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歯列矯正によって整えた歯並びが、時間の経過とともに元の位置に近づいてしまう現象を「後戻り」といいます。

矯正治療中はワイヤーやマウスピースによって歯を新しい位置に移動させますが、治療終了後はその力がなくなるため、歯や歯を支える骨・歯ぐきが安定するまでに元の位置へ戻ろうとする力が働きます。

せっかく整えた歯並びを長く維持するためには、後戻りが起きる仕組みを理解し、適切な予防対策をとることが大切です。

矯正後に後戻りが起こる主な原因3つ

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歯列矯正後の後戻りは、特定の要因によって起こりやすくなります。

ここでは、代表的な3つの原因をチェックしていきましょう。

①リテーナーの使用不足

リテーナーを指示通りに使用しないと、後戻りのリスクが高まります。

矯正治療後は歯や周囲の組織がまだ安定しておらず、元の位置に戻ろうとする力が働きます。

仮に、リテーナーの装着を適切に行わないと、追加で治療が必要になったり、一から矯正やり直しに成す可能性があります。

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②舌癖や頬杖などの悪習癖

悪習癖を放置すると、後戻りが起こりやすくなります。

例えば、舌で歯を押す、頬杖をつく、口で呼吸をするなどの習慣は、歯に継続的な力をかけてしまい、歯の位置を乱す原因になります。

日常生活の中で意識して改善することが、後戻り予防にとって非常に重要です。

③親知らずが押してくる

親知らずが周囲の歯を押すことで、歯並びが乱れ、後戻りを引き起こす可能性があります。

特に、奥歯の後方に十分なスペースがない場合、親知らずは横向きや斜めに生えて隣の歯を圧迫します。

この圧力が徐々に前歯まで伝わり、せっかく整えた歯並びが崩れてしまうことがあるのです。

矯正後の安定を保つためには、親知らずの生え方や位置を定期的に確認し、必要に応じて早めに抜歯することも検討しましょう。

矯正後の後戻り防止に!対策4選

リテーナー

後戻りを防ぐためには、日常生活の中で意識して取り組むべきポイントがあります。

ここでは、矯正後の歯並びを守るために効果的な4つの対策を紹介します。

①リテーナーの装着時間を守る

矯正後の歯を安定させるためには、リテーナーを決められた時間きちんと装着することが大切です。

保定を始めたばかりの時期は、歯や歯ぐきがまだ新しい位置に慣れていないため、外している時間が長いとすぐに動いてしまうことがあります。

食事や歯磨きで一時的に外した後は、そのまま放置せず、できるだけ早く再装着する習慣をつけましょう。

例えば、専用ケースを常に持ち歩く、スマホでタイマーをセットするなどの工夫をすると、装着忘れを防げます。

医師の指示通りに装着時間を守ることで、歯並びがしっかり定着し、後戻りのリスクを減らせます。

②悪習癖を改善する

舌で歯を押す、頬杖をつくなどの悪習癖は、矯正後の歯に余計な力を加え、少しずつ位置をずらしてしまいます。

こうした癖は無意識のうちに行っていることが多いため、気づかないうちに大きな歯並びの乱れにつながっていることもしばしばです。

改善には、まず自分の癖を自覚することが第一歩です。

鏡の前の舌の位置を確認したり、家族や友人に口呼吸や頬杖を指摘してもらったりすると効果的でしょう。

また、必要に応じて歯科医院で舌や口まわりの筋肉を鍛えるトレーニング(MFT)を受けるのもおすすめです。

③口腔ケアを徹底する

矯正後の歯並びを守るためには、毎日の口腔ケアを丁寧に行うことが欠かせません。

虫歯や歯周病になると、歯を支える骨や歯ぐきが弱まり、歯が動きやすくなって後戻りを招くことがあります。

歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間の汚れまでしっかり除去しましょう。

さらに、定期的な歯科検診で専門的なクリーニングを受けることで、日常のケアでは落としきれない汚れや歯石も取り除けます。

④信頼できるクリニックを選ぶ

矯正後の歯並びを長く維持するためには、治療後のフォローまでしっかり行ってくれるクリニックを選ぶことが重要です。

保定期間中の経過観察や、親知らずの管理、リテーナーの調整などは、自分だけでは対応ができません。

矯正後も定期的に通院できる体制があれば、トラブルの早期発見・早期対応が可能です。

治療方針や経過について丁寧に説明してくれるかどうかを見極めましょう。

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歯列矯正で後戻りしてしまったときの対処法

すきっ歯 埋める3

後戻りが起きてしまっても、状態に合わせた治療や対応を行うことで、再び歯並びを整えることは可能です。

軽度の後戻りであれば、短期間の部分矯正やリテーナーの再調整で改善できる場合があります。

一方、歯並びの乱れが大きい場合や噛み合わせに影響が出ている場合は、再び全体矯正が必要になることもありますが、適切な処置で綺麗な歯並びに戻すことは十分可能です。

自己判断で対応を先延ばしにするのはもちろん、歯を指や舌で押すなどして無理に動かそうとすることも危険です。

歯や歯ぐきを傷つけたり、噛み合わせのバランスをさらに悪化させるおそれがあります。

気になる変化があれば、早めに歯科医院で診察を受け、適切な治療方法を相談しましょう。

歯列矯正の後戻りに関するよくある疑問

Q&A

矯正後の後戻りは、多くの人が気になるポイントです。

ここでは、特に質問が多い内容について、わかりやすくお答えします。

後戻りが起こる確率は?

後戻りが起こる確率は生活習慣や歯の状態によって異なりますが、保定を怠るとほぼ100%の確率で起こるといわれています。

特に、保定開始から1〜2年の間は歯や歯茎がまだ安定しきっていないため、特にこの期間は確率が高いでしょう。

後戻りの確率を下げるためにも、適切なリテーナーの使用と癖の改善は重要です。

リテーナーはどのくらいの期間装着しておくもの?

リテーナーの装着期間は、一般的に矯正治療期間と同じか、それ以上が目安です。

治療後すぐは1日中の装着が必要ですが、経過に応じて就寝時のみの使用に移行することもあります。

ただし、期間や装着時間は歯並びや噛み合わせの状態によって変わるため、必ず担当医の指示に従いましょう。

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歯列矯正の後戻りが気になるなら早めに相談を

カウンセリング

正後の後戻りは、正しい保定や生活習慣の見直しで防げるケースが多くあります。

しかし、すでに歯並びに変化を感じている場合は、自己判断で様子を見るよりも、早めに歯科医院へ相談することが大切です。

小さなズレのうちに対応すれば、治療期間や費用を抑えられる可能性も高まります。

Oh my teethでは、無料相談で現在の歯並びや後戻りの状態を歯科医師が直接チェックし、必要に応じて最適な治療方法をご提案します。

後戻りが心配な方も、まずはお気軽にご相談ください。理想の歯並びを長く維持するための第一歩を踏み出しましょう。

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