logo
料金 症例 クリニック
マウスピース矯正
最終更新日:2025年8月8日

すきっ歯を自力で治す方法は?注意点と代替策を紹介

捻転歯 アイキャッチ

すきっ歯を自力で治す方法として、輪ゴムを使った矯正などが紹介されることがありますが、こうした自己流の対処は歯や歯ぐきを傷める危険性があり推奨されていません。

この記事では、すきっ歯を自力で治すことのリスクを解説したうえで、すきっ歯を目立たなくする補綴(ほてつ)治療や、根本から改善できる歯列矯正について紹介します。

また、Oh my teethで実際にすきっ歯を矯正した症例も写真つきで掲載しているため、ぜひ最後までご覧ください。

雄亮さんアイコン
歯科医師/歯学博士

古川雄亮

歯学博士。東北大学歯学部卒業。九州大学大学院歯学府博士課程(歯科矯正学専攻)修了。日本矯正歯科学会所属。歯医者お悩み.com管理人。直近の研究実績「カンボジアのHIV感染感児におけるCD4細胞数と口腔内衛生管理の関連性について(2019, Scientific Reports)」。代表記事「ボリビアにおける歯科医療の実態とは?」。

「すきっ歯を自力で治す方法」はない

歯の隙間 埋める4

「すきっ歯くらいなら、自分で前歯を寄せれば治せるのでは?」と考えたことはありませんか?

実際にインターネット上では、輪ゴムや指で歯を押すといった“自力矯正”の方法が紹介されていることがあります。

しかし、こうした方法は歯や歯ぐきを傷めてしまう危険な行為であり、歯並びが悪化したり、歯を失ってしまうリスクがあるため絶対におすすめできません。

「できれば自分でなんとかしたい」と思う気持ちはよく分かりますが、安全に、そして確実にすきっ歯を改善するには、歯科医院での診断と適切な治療が必要不可欠です。

すきっ歯を短期でカバーするなら補綴(ほてつ)治療

セラミッククラウン

すきっ歯を根本から治すには歯列矯正が必要ですが、「とにかく見た目だけでもすぐに整えたい」という場合には、補綴(ほてつ)治療という選択肢もあります。

補綴治療では、歯と歯の隙間を詰め物や被せ物で覆い、すきっ歯が目立たないようにカバーすることが可能です。

治療期間は比較的短く、通院回数も少なく済むため、イベント前などに一時的に見た目を整えたい方にも適しています。

ここでは、代表的な補綴治療である「ダイレクトボンディング」「ラミネートベニア」「セラミッククラウン」の3つをご紹介します。

①ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングは、歯の隙間にレジン(歯科用プラスチック)を直接盛り付けて、すきっ歯を目立たなくする方法です。

保険適用されることも多く、1歯あたり1,500円〜2,000円程度で治療できる点が大きなメリットです。

短時間・低コストで見た目の改善が可能ですが、レジンは変色しやすく、経年劣化しやすい素材のため、数年ごとに修復が必要になることもあります。

あわせて読みたい

ダイレクトボンディングとは?メリット・デメリット・費用など徹底解説

②ラミネートベニア

ラミネートベニアは、歯の表面をごく薄く削り、セラミック製の薄い板(ベニア)を貼り付けることで、すきっ歯をカバーする治療法です。

見た目の美しさに優れており、歯の色や形も希望に合わせて調整できるため、芸能人やモデルが選ぶことも多い審美治療です。

治療期間も短く、数回の通院で完了します。

ただし、自由診療となるため1本あたり5万円〜15万円程度の費用がかかり、歯を一部削ることがある点には注意が必要です。

あわせて読みたい

ラミネートベニアで後悔する6つのパターンとは?メリット・デメリットを解説

③セラミッククラウン

セラミッククラウンは、歯を全体的に削り、セラミック製の被せ物(クラウン)をかぶせてすきっ歯をカバーする方法です。

強度と審美性に優れており、噛む力にも耐えられるうえ、変色や劣化が少ないため、美しい仕上がりが期待できます。

ただし、歯を大きく削る必要があったり、場合によっては神経を取る処置が必要になったりすることも。身体への負担が比較的大きい点は、あらかじめ理解しておきましょう。

また、治療は自由診療となり、1本あたり8万円〜15万円程度が目安となります。

あわせて読みたい

セラミック矯正とは?後悔しない?歯科矯正との違いや費用を解説

すきっ歯を根本的に改善するなら歯列矯正

表側矯正(ワイヤー矯正)

補綴治療は見た目の改善に効果的ですが、隙間そのものがなくなったわけではなく、あくまでカバーしているだけにすぎません。

根本的に改善するには、歯そのものを動かして隙間を閉じる「歯列矯正」が必要です。

ここでは代表的な矯正方法として、「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」それぞれの特徴について解説します。

ワイヤー矯正:複雑な症例に対応

ワイヤー矯正は、歯にブラケットと呼ばれる装置を装着し、ワイヤーの力で歯を少しずつ動かしていく治療法です。

歯の移動量を細かく調整できるため、すきっ歯だけでなく歯並び全体に問題があるケースにも柔軟に対応できます。

一方で、矯正装置が目立ちやすく、見た目が気になるというデメリットもあります。

治療の確実性や適応範囲の広さを重視したい方には、有効な選択肢となるでしょう。

あわせて読みたい

ワイヤー矯正とは?ワイヤーの種類や仕組み、特徴を徹底解説

マウスピース矯正:コストを抑えて短期で治療

すきっ歯をできるだけ短期間で、かつ費用を抑えて治したい方には、マウスピース矯正がおすすめです。

マウスピース矯正は、透明な装置を使って歯を少しずつ動かしていく治療法で、目立ちにくく、取り外しが可能な点が特徴です。

ワイヤー矯正に比べて費用負担が軽く、軽度のすきっ歯であれば比較的短期間での改善も期待できます。

ただし、1日20時間以上の装着が必要となるため、計画通りに進めるには自己管理が欠かせません。

治療中のストレスをできるだけ減らしつつ、見た目もきちんと整えたいというニーズに応えてくれる矯正方法といえるでしょう。

すきっ歯 自分で治す方法CTA①
あわせて読みたい

マウスピース矯正とは?歯の矯正に使えるマウスピースの特徴・費用・注意点まとめ

マウスピース矯正ですきっ歯が改善した例

マウスピース矯正は、目立ちにくさや快適さに加えて、実際に効果があるのかどうかが気になる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、Oh my teethのマウスピース矯正によって、すきっ歯を改善した実際の症例をご紹介します。

症例①:部分矯正/33万円/4ヶ月

すきっ歯 症例 Basic

こちらは、前歯のすきっ歯を部分矯正で改善した症例です。

治療前は、上の前歯の中央に大きな隙間があり、見た目にも目立つ状態でした。

そこで、マウスピース矯正によって前歯の位置を少しずつ整え、時間をかけて隙間を閉じていく治療を実施しました。

その結果、4ヶ月で自然な歯並びへと変化し、費用も33万円と比較的抑えられた範囲で治療を完了しています。

症例②:部分矯正/33万円/3ヶ月

すきっ歯 症例 Basic

こちらは、前歯のすきっ歯を部分矯正で改善したケースです。

治療前は、上の前歯に明らかな隙間がありました。

そこで、マウスピース矯正によって前歯の隙間を少しずつ閉じていく治療を実施。

その結果、治療期間3ヶ月という短期間で、理想的な歯並びへと改善しています。

費用は33万円で、比較的手頃な価格で効果を実感できた例といえるでしょう。

すきっ歯 自力で治す方法CTA②

すきっ歯を自力で治す方法を試す前に歯科クリニックに相談を

カウンセリング

「輪ゴムで前歯を縛る」「指で押す」など、自力でのすきっ歯矯正がネット上で紹介されることがありますが、こうした方法は危険です。

歯や歯ぐきを傷めたり、歯並びが余計に悪くなったりする可能性もあるため、安易に試すべきではありません。

すきっ歯を正しく治療するには、まず歯科での診断が欠かせません。

Oh my teethでは、すきっ歯の状態や症状に合った治療法を無料でチェックできる初回カウンセリングを実施しています。

無理な勧誘はなく、「とりあえず相談だけしてみたい」という方でも安心して利用できます。

自分に合った治療法を知りたい方は、まずは専門家に相談してみましょう。

すきっ歯 自力で治す方法 CTA③

矯正についてもっと知る

ドクター所属学会(一部)

矯正歯科治療にともなうリスクについて