ホワイトニング
最終更新日:2025年9月24日
ホワイトニングが妊娠中にできない理由は?歯磨き粉やシートもダメ?

「妊娠中や授乳中でもホワイトニングはできる?」と、お腹の赤ちゃんや母乳への影響が気になっていませんか?
大切な時期だからこそ身だしなみも気になるけれど、安全性がはっきりしない施術は避けたいと思いますよね。
この記事では、妊娠中にホワイトニングができない理由を詳しく解説。デリケートな時期でも歯を白く保つための代替案もご紹介します。
赤ちゃんとご自身の体を第一に考えるために、ぜひ最後までチェックしてみてください。

歯科矯正ブログ編集チーム
Oh my teeth
マウスピース矯正「Oh my teeth」ホームホワイトニング「Oh my teeth Whitening」を提供するOh my teethのコンテンツチームです。Oh my teeth導入クリニックのドクターと連携し、歯科矯正やホワイトニング、自社ブランドに関する確かな情報を発信しています。
ホワイトニングが妊娠中にできない理由

ホワイトニングには、「歯そのものを白くするホワイトニング」と「歯の表面に付着した汚れを落とすホワイトニング」の2種類があります。
このうち、妊娠中は歯そのものを白くするホワイトニングができません。その理由は以下のとおりです。
- 母体や胎児への影響が懸念されるから
- 口内トラブル悪化の原因となる可能性があるから
それぞれの理由について詳しく解説します。
母体や胎児への影響が懸念されるから
妊娠中のホワイトニングは母体や胎児への影響が懸念されるため、ほとんどの歯科クリニックでは妊婦さんに処置や薬剤の処方を行っていません。
歯そのものを白くするホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素などの漂白成分を配合した薬剤を使用します。
歯科クリニックで使用・処方されるホワイトニング剤は、安全性が国で保証されているため、適切な方法で取り扱えば健康被害が生じることはほとんどありません。
しかし、母体や胎児への影響がはっきりとわかっていないことから、妊娠中は漂白成分を配合した薬剤でのホワイトニングを控えるべきとされています。
口内トラブル悪化の原因となる可能性があるから
妊娠中はホルモンバランスの変化やつわりによって口内環境が悪化しやすく、ホワイトニングをすると口内トラブルがさらにひどくなることがあります。
とくに虫歯・歯周病の症状がある場合は、ホワイトニングで痛みや炎症などを引き起こす可能性が高いため、妊娠中に限らず施術を控えたほうがよいでしょう。
Oh my teethでは、ホワイトニング開始前の診療を無料かつオンラインで行っています。ぜひお気軽にご活用ください。
妊娠中のホワイトニングは歯磨き粉やシートも控えるべき?

妊娠中は原則ホワイトニングができませんが、歯磨き粉やシートなど、歯の表面に付着した汚れを落とすホワイトニング(セルフホワイトニング)であれば行うことができます。
ただし、漂白成分が配合された歯磨き粉やシートは、母体や胎児へ影響を及ぼしたり、口内トラブルを悪化させたりする可能性があるため推奨できません。
とくに海外の歯磨き粉やシートには、過酸化水素や過酸化尿素といった漂白成分が配合されている商品もあるため、セルフホワイトニングを検討している方は注意が必要です。
漂白成分配合の歯磨き粉やシートを取り扱うブランド
- クレスト(Crest)
- コルゲート(Colgate)
妊娠中の健康リスクを少しでも下げたい方は、漂白成分が含まれていない歯磨き粉やシートでホワイトニングを行いましょう。
あわせて読みたい

アメリカのホワイトニング歯磨き粉は何が違う?危険って本当?
ホワイトニングの再開は授乳完了後がおすすめ

出産後にホワイトニングを再開する場合は、授乳完了後に行うのがおすすめです。
授乳中のホワイトニングをすると、薬剤に含まれる漂白成分が揮発して体内に入り、母乳に入り込む可能性があります。
妊娠中のホワイトニングと同じく、授乳中のホワイトニングも赤ちゃんへの影響が明確になっていません。
そのため、ホワイトニングは授乳が完了し、体調の安定を確認できてから再開したほうがよいでしょう。心配な方は、かかりつけの歯科クリニックに相談してから再開すると安心です。
ホワイトニングは妊娠発覚後から授乳完了後までおすすめできません。今後妊娠を予定している方は、妊娠前にホワイトニングを済ませておきましょう。
妊娠中にホワイトニングをしたときの対処法

ホワイトニング中に妊娠が発覚した場合は、安全のためにもすぐ中断しましょう。1回程度のホワイトニングであれば、母体や胎児へのリスクは考えにくいです。
もし、妊娠に気付かず何度かホワイトニングをしてしまった場合は、かかりつけの歯科クリニックや産婦人科へ相談しましょう。
【妊婦さん向け】ホワイトニング以外で歯を白くする方法

歯の黄ばみが気になる妊婦さんに向けて、ここではホワイトニング以外で歯を白くする方法をご紹介します。
歯のクリーニング(PMTC)を受ける
妊娠中に歯の黄ばみが気になってきた場合は、歯科クリニックで歯のクリーニングを受けるのがおすすめです。
歯のクリーニングとは、歯に付着したプラーク(歯垢)や歯石、ステイン(着色汚れ)を除去する施術を指します。
歯そのものの色を白くする効果はありませんが、歯が持つ本来の白さにある程度戻せるため、ホワイトニングで白くした歯をできるだけ長くキープしたい方にも適しています。
また、歯のクリーニングは虫歯・歯周病予防にも効果的です。妊娠中は口内環境が悪化しやすいため、黄ばみの除去も兼ねてクリーニングを行うとよいでしょう。
なお、歯のクリーニングには、多く2種類あります。
- 保険適用となる「PTC(プロフェッショナル・トゥース・クリーニング)」
- 自由診療で受けられる「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」
PTCは歯周病など、治療の一環として行われる施術であるため、妊娠中の黄ばみ除去や虫歯・歯周病の予防を目的として行う場合はPMTCになる可能性が高いでしょう。
歯のマニキュア(ホワイトコート)をする
結婚式などの大切なイベントで一時的に歯を白くしたい場合は、歯のマニキュア(ホワイトコート)をする方法もあります。
歯のマニキュアとは歯の表面に塗る白い塗料のことです。歯そのものを白くする効果はありませんが、塗料を塗ることで歯を一時的に白く見せられます。
ホワイトニングでは白くできない失活歯(神経のない歯)や、被せ物・詰め物などの人工歯も白くできるのが特徴です。
歯のマニキュアは市販品を使ってセルフで行う方法と、歯科クリニックに行ってもらう方法があります。自分で行う歯科クリニックで行う歯のマニキュアは「ホワイトコート」と呼ばれ、専用の塗料を塗った後に光照射で硬化します。
それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
歯のマニキュア (セルフ) | ホワイトコート (歯科クリニック) | |
---|---|---|
メリット | ・手頃な価格でできる ・自分の好きなタイミングで行える | ・持ちが長い ・色ムラができにくい ・色の種類が豊富で自分好みの白さにできる |
デメリット | ・食事などでとれやすい ・使用した日に落とさなければならない ・色ムラができやすい | ・自由診療のため高額になりやすい ・自分の好きなタイミングでできない |
市販品の歯のマニキュアは1,500〜3,000円と比較的手頃な価格でできるのに対し、歯科クリニックのホワイトコートは歯1本につき2,000〜5,000円程度の施術料がかかります。
ただし、ホワイトコートは持ちが長く、1〜3ヶ月程度白さをキープできます。一方、市販品の歯のマニキュアは歯磨きで落とせるものがほとんどです。
磨き残すと逆に汚れがつきやすくなるため、必ず当日中に落としましょう。
漂白成分が入っていないホワイトニング歯磨き粉を使用する
歯の表面に付着した汚れや着色を落としたい場合は、市販のホワイトニング歯磨き粉を使ったセルフホワイトニングでも対応できます。
ポリリン酸ナトリウムやハイドロキシアパタイトが含まれるホワイトニング歯磨き粉は、コーヒーやワインによって歯の表面が着色している場合に効果的です。
ただし同じホワイトニング歯磨き粉でも、漂白成分が含まれている商品は妊娠中に使用できません。
海外製のホワイトニング歯磨き粉は過酸化水素などの漂白成分が含まれている商品もあるため、購入する際は成分をしっかり確認することが大切です。
また、ホワイトニング歯磨き粉を使用する場合は研磨剤の入っていないものを選びましょう。研磨剤入りの歯磨き粉は歯の表面を傷つけ、知覚過敏の症状を引き起こす可能性があります。
セラミック治療を受ける
妊娠の有無に関係なく、詰め物や被せ物などの人工歯はホワイトニングで白くできません。
人工歯を白くしたい場合はセラミック治療で対応可能です。ただし、歯科クリニックによっては妊娠中のセラミック治療に対応していない場合があるため、検討する場合はクリニックに相談する必要があります。
なお、妊娠中にセラミック治療を受ける場合は、妊娠中期のタイミングで行うのがおすすめです。
妊娠初期はつわりなどで体調が安定しにくく、お腹が大きくなる妊娠後期は身体に負担がかかりやすいため、治療は控えたほうがよいでしょう。
あわせて読みたい

セラミック矯正とは?後悔しない?歯科矯正との違いや費用を解説
ラミネートべニアを行う
歯科クリニックで行っているラミネートべニアも、ホワイトニング以外で歯を白く見せる方法の一つです。
ラミネートべニアとは、歯の表面を薄く削り、そこにセラミック製のシェルを貼り付ける治療法です。歯の色味を変えられるだけでなく、歯列の見た目を美しく整えられるメリットがあります。
ラミネートべニアもセラミック治療と同じように、妊娠中の対応が歯科クリニックによって異なるため、検討する場合はクリニックに相談することが必要です。
あわせて読みたい

ラミネートベニアで後悔する6つのパターンとは?メリット・デメリットを解説
ホワイトニングは妊娠・授乳期間の前後に
妊娠中・授乳中のホワイトニングは、薬剤の漂白成分による健康リスクが懸念されるため推奨されていません。
妊娠発覚後から授乳完了後までの期間で歯を白くしたい場合は、ホワイトニング以外の方法で対応しましょう。
また、今後妊娠の予定がある方は、妊娠前からホワイトニングを行っておくのがおすすめです。
通院不要※のホワイトニングサービス「Oh my teeth Whitening」では、毎月届くホワイトニングジェルを使い、自宅にいながら白い歯を目指せます。
妊娠中はサービスを利用できませんが、診療から薬剤の処方、痛みが出た場合のアフターケアまですべてオンラインで完結できるため、相談も再開も通院なしで行えます。
出産後に赤ちゃん連れでクリニックに通う必要もないため、今後妊娠を予定している方にもおすすめです。まずはドクターによる無料オンライン診療を受けてみませんか?
※マウスピースをお持ちでない場合は、Oh my teeth ストアにて歯型スキャンを行い、専用マウスピースを作成します。