歯科矯正
最終更新日:2025年8月3日
捻転歯とは?歯がねじれてしまう原因や放置するリスクを解説

「歯が1本だけねじれて生えている」「歯列の中で変な方向を向いている歯がある」
このような状態に心当たりがある方は、「捻転歯(ねんてんし)」かもしれません。
捻転歯は放置すると見た目の問題だけでなく、虫歯や歯周病、噛み合わせトラブルの原因にもなります。
とはいえ、「矯正するほどなの?」「どうやって治すの?」と迷う人も多いのが現実です。
この記事では、捻転歯が起こる原因や放置するリスク、治療法や実際の症例まで詳しく解説します。自分の歯並びが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

歯科矯正ブログ編集チーム
Oh my teeth
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目次
- 捻転歯とは?
- 捻転歯になる原因
- ①歯が生えるスペースが足りない
- ②過剰歯がある
- ③顎が小さい
- ④親知らずの圧力
- 捻転歯を放置するリスク
- 歯磨きしにくく虫歯・歯周病になりやすい
- 他の歯に負担がかかり噛み合わせも悪化
- 見た目のコンプレックスに繋がる可能性がある
- 捻転歯の治療方法
- ワイヤー矯正:重度の症例も対応可能
- マウスピース矯正:軽度~中度のねじれに対応
- セラミック治療
- 捻転歯をマウスピース矯正で治療した例
- 症例①:総額33万円/治療期間3ヶ月
- 症例②:総額33万円/治療期間4ヶ月
- 症例③:総額33万円/治療期間3ヶ月
- 捻転歯に関するよくある質問(FAQ)
- 捻転歯の矯正費用はいくら?
- 捻転歯の矯正にかかる期間は?
- 歯のねじれが気になったらまずは無料診断を!
捻転歯とは?
捻転歯(ねんてんし)とは、歯が本来の向きからねじれて生えている状態のこと。
とくに前歯など目立つ位置に生じると、見た目の違和感や噛み合わせの不具合につながることがあります。
たとえば、歯が90度近く回転していたり、隣の歯と向きがそろっていなかったりすると、「歯並びが悪い」と感じる原因になります。
一見すると1本だけの問題に見えても、他の歯や噛み合わせに影響するケースも少なくありません。
軽度なねじれであれば、日常生活で困ることが少ないため気付きにくいですが、将来的なトラブルを防ぐには早めの対応が大切です。
捻転歯になる原因

捻転歯は、生まれつきの骨格や歯の生え方など、さまざまな要因が重なって起こります。
ここでは、代表的な4つの原因について見ていきましょう。
①歯が生えるスペースが足りない
捻転歯の原因として最も多いのが、歯が生えるためのスペース不足です。
永久歯は乳歯よりもサイズが大きいため、乳歯の頃に歯並びが整っていても、顎の成長が追いつかないと永久歯が正しい位置に並びきれなくなります。
すると、生えてくるスペースを確保しようと、歯が無理な角度でねじれて生えてしまうことも。
特に前歯や犬歯などの目立つ位置で発生しやすく、「1本だけ角度がおかしい」「歯が回転している」などの状態が見られたら、捻転歯の可能性が高いでしょう。
②過剰歯がある
「過剰歯」とは、本来の本数よりも余分に歯が存在する状態のことです。
上の前歯の裏側など、目に見えない場所に生えていることが多く、気づかないまま歯並びを乱す要因になっているケースも。
過剰歯があると、他の歯の正常な生えてくる動きを邪魔してしまい、隣の歯が押し出されて捻転歯になることがあります。
過剰歯は肉眼ではわかりにくいため、歯科医院でのレントゲン検査で初めて見つかるケースがほとんどです。
③顎が小さい
顎の骨格が小さい人は、そもそもすべての歯がきれいに並ぶためのスペースが不足しやすい傾向があります。
その結果、歯が斜めになったり、回転したりして無理に並ぼうとすることで、捻転歯が生じるのです。
これは遺伝的な影響を受けることが多く、両親や兄弟にも歯並びの悩みがある場合は注意が必要。
また、成長期に口呼吸や舌癖があると、顎の発達が妨げられ、スペース不足につながることもあります。
④親知らずの圧力
親知らずが横向きや斜めに生えてくると、その生える力が奥歯から前歯にかけて押し出すように伝わることがあります。
その結果、前歯の角度がズレてしまい、ねじれが生じて捻転歯になるリスクが高まるのです。
「昔は歯並びが良かったのに、大人になってから前歯の位置が変わった」という人は、親知らずの影響を受けている可能性があります。
とくに下顎の親知らずは、横向きに生えて歯列全体に圧力をかけやすく、早期の診断や抜歯の検討が重要です。
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捻転歯を放置するリスク

捻転歯は見た目だけの問題と思われがちですが、放置すると口腔内の健康や日常生活にまで悪影響を及ぼすことがあります。
ここでは、具体的にどのようなリスクがあるのか見ていきましょう。
歯磨きしにくく虫歯・歯周病になりやすい
捻転歯は歯の面が複雑な角度で生えているため、歯ブラシがしっかり当たらず、磨き残しが出やすいのが特徴です。
その結果、歯垢や汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
特に前歯の内側や、捻じれている部分の歯と歯の間は汚れが残りやすく、デンタルフロスや歯間ブラシでも届きにくいことも。
「毎日磨いているのに、なぜか同じ場所ばかり虫歯になる」と感じている場合、捻転歯による磨きにくさが原因かもしれません。
他の歯に負担がかかり噛み合わせも悪化
1本の捻転歯があるだけでも、上下の歯の噛み合わせバランスが崩れることがあります。
すると、特定の歯に力が集中しやすくなり、歯への過剰な負担がかかることで欠けやすくなったり、知覚過敏を引き起こしたりする場合も。
また、噛み合わせのズレが慢性化すると、顎関節に負担がかかり「顎が痛い」「カクカク鳴る」といった症状に発展することもあります。
1本のねじれが、歯列全体や噛み合わせの不調を引き起こす可能性があるため、軽視せず早めに対処することが大切です。
見た目のコンプレックスに繋がる可能性がある
特に前歯に捻転歯がある場合は、「笑うとねじれた歯が目立つ」「口元に自信が持てない」といったコンプレックスにつながることがあります。
そのため、人前で話すのが苦手になる、自然な笑顔が減るなど、メンタル面にも影響を及ぼす可能性も。
また、写真を撮るときや動画に映るときに「自分の歯並びばかりが気になる」という悩みを持つ人も少なくありません。
歯並びの乱れは自分では見慣れて気づきにくい反面、他人の視線に入りやすい部位でもあるため、気になっているなら早めにケアを考えましょう。
「ねじれてるけど放置してる」という方は、トラブルが起きる前に一度歯並び診断を受けてみませんか? Oh my teeth では、マウスピース矯正で治せるかどうかを無料でチェックできます。
捻転歯の治療方法

捻転歯はねじれの程度や歯列全体のバランスに応じて、治療方法が変わります。
ここでは、主に使われる3つの治療法をご紹介。
それぞれの特徴を知ることで、自分に合った方法を見つけましょう。
ワイヤー矯正:重度の症例も対応可能
ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使ってすべての歯に力をかけることで、歯を理想的な位置に動かす方法です。
歯を1本単位でコントロールできるため、ねじれが大きい・複雑な角度で生えている歯でも、しっかり整えることが可能。
また、上下の噛み合わせも一緒に整えられるため、トータルでバランスのとれた歯並びが目指せます。
治療期間は症例によって異なりますが、1年〜2年半ほどが一般的です。
目立ちやすいというデメリットはありますが、確実性の高い治療法として長年用いられています。
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マウスピース矯正:軽度~中度のねじれに対応
マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を定期的に交換しながら、少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。
ねじれの程度が軽度〜中度であれば、マウスピース矯正でも対応可能です。
見た目が自然で、取り外しできるという点が大きなメリット。仕事やプライベートで目立たない矯正をしたい人に向いています。
ただし、重度の捻転歯や抜歯が必要な症例には適応できない場合もあるため、事前の診断が重要です。
また、装着時間(1日20時間以上)を守らないと効果が出にくい点には注意しましょう。
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セラミック治療
捻転歯が1本だけで噛み合わせに大きな影響がない場合、セラミック治療によって見た目を整える方法もあります。
歯を削って形を整え、その上からセラミックの被せ物を装着することで、短期間で歯並びを改善したように見せることが可能です。
営業職や接客業など、スピード重視で見た目を整えたい人が選ぶケースもあります。
ただし、健康な歯を削る必要があることや、根本的な歯の位置は変わらないというデメリットも。
長期的な視点で考えるなら、まずは矯正治療を優先して検討するのがおすすめです。
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「自分にはどの治療法が合うんだろう?」と迷ったら、まずは診断から。
Oh my teeth の無料診断では、歯のねじれ具合や全体の歯並びを専門医が分析し、最適な治療法を提案します。
捻転歯をマウスピース矯正で治療した例
ここでは、実際にOh my teethで捻転歯を治療した症例をご紹介します。
見た目の変化だけでなく、治療期間や費用の目安もぜひ参考にしてみてください。
症例①:総額33万円/治療期間3ヶ月

上の前歯がねじれて生えており、正面から見て歯列に歪みがある状態でした。
マウスピースを使った部分矯正によって、3ヶ月で歯並びが整い、前歯の見た目も大きく改善しました。
症例②:総額33万円/治療期間4ヶ月

側方の歯がややねじれて外に飛び出し、ガタつきもある症例です。
部分的なねじれと叢生(そうせい)をマウスピースで整え、4ヶ月で自然な歯列に仕上がりました。
症例③:総額33万円/治療期間3ヶ月

上の前歯の捻転が目立ち、唇に触れる感覚に違和感があったケースです。
マウスピース矯正で、左右対称な歯列へと整い、口元全体の印象も変化しました。
捻転歯に関するよくある質問(FAQ)

捻転歯の治療について、よくある質問をQ&A形式でまとめました。
費用や期間が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
捻転歯の矯正費用はいくら?
治療法や症例の難易度によって異なりますが、部分矯正で済む軽度〜中度の捻転歯の場合、30万〜50万円程度が目安です。
また、全体矯正が必要な重度のケースになると、費用は80万〜120万円前後になることもあります。
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捻転歯の矯正にかかる期間は?
捻転歯の治療期間は、歯のねじれ具合や、他の歯とのバランス調整が必要かによって変わります。
- 軽度の捻転歯:3〜6ヶ月程度で改善できるケースも多い
- 中等度以上:半年〜1年半程度かかることも
マウスピース矯正では、装着時間(1日20時間以上)を守ることが必須。
事前にシミュレーションで完了時期の目安を見せてもらえる場合もあるので、まずは無料診断で歯の状態を確認するのがおすすめです。
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捻転歯は、放っておくと虫歯や歯周病、噛み合わせの悪化など、見た目以外のトラブルにもつながる可能性があります。
ねじれが軽度なら、部分矯正で短期間&低コストで整えられることも。
まずは今の歯並びがどうなっているのか、専門医にチェックしてもらうことが第一歩です。
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