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歯科矯正
最終更新日:2025年8月8日

すきっ歯は歯列矯正で治す!費用や治療期間をわかりやすく解説

すきっ歯 矯正アイキャッチ
前歯のすき間が気になって「笑うのが恥ずかしい」と感じていませんか?
すきっ歯は見た目のコンプレックスだけでなく、滑舌の悪さや虫歯・歯周病の原因になることもあります。
気になるすき間は、歯列矯正で整えることが可能です。
この記事では、すきっ歯の原因から、矯正で治す方法、装置の種類、費用や期間の目安までをわかりやすく解説します。
実際の症例写真も紹介しているので、治療を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
平井一孝先生
歯科医師

平井一孝

グレイス歯科・矯正歯科理事長。日本大学歯学部保存学科を修了後、同大学の大学院にて歯学博士を取得。 「患者さんの想いに応える」ことをモットーとして、2015年にグレイス歯科・矯正歯科を開業。現在では東京都町田市を中心に3院を展開し、総合歯科治療を提供しています。

すきっ歯とは?

すきっ歯とは、歯と歯の間にすき間がある状態のことを指し、特に上の前歯に現れやすいのが特徴です。
医学的には「空隙歯列(くうげきしれつ)」や「正中離開(せいちゅうりかい)」と呼ばれることもあります。
見た目の印象に大きく影響するため、笑ったときや話したときに気づかれやすく、コンプレックスとして悩む方も少なくありません。

すきっ歯の原因は?

すきっ歯は、あごや歯のサイズバランスの問題や、日常の癖、遺伝的要因などによって起こります。
以下はすきっ歯の代表的な4つの原因です。
すきっ歯の代表的な原因
  • ①あごと歯のサイズバランスが合っていない
  • ②歯の本数が少ない
  • ③上唇小帯の付着異常
  • ④生活習慣の悪癖
以下でそれぞれの原因について詳しくみていきましょう。
①あごと歯のサイズバランスが合っていないtoggle-arrow
歯が並ぶためのスペース(あご)と歯の大きさにバランスのズレがあると、歯と歯の間にすき間が生じやすくなります。
例えば、あごが大きくて歯が小さい場合や、歯の位置がずれている場合はすきっ歯になりやすいです。
このような歯とあごのバランスの問題は、生まれつきの骨格や歯の大きさによる影響が大きな要因のひとつ。
また、歯やあごのサイズだけでなく歯の形が細長い場合も、すきっ歯になることがあります。
②歯の本数が少ないtoggle-arrow
永久歯は、親知らずを除いて上下28本が正常です。
しかし、生まれつき歯の本数が少なかったり、生えるはずの歯が歯茎に埋まったまま生えなかったりする場合も。
いずれの場合も、生えてくるはずだった場所にスペースが余るため、すきっ歯になってしまいます。
③上唇小帯の付着異常toggle-arrow
前歯の中央にあるスジ(上唇小帯)が長く、歯と歯の間まで入り込んでいると、前歯のすき間ができることがあります。
上唇小帯は成長とともに短くなるのが一般的です。しかし、まれに自然に縮まらず歯間に残るケースも。
上唇小帯の付着異常が原因で、すきっ歯になっている場合、上唇小帯の切断を検討する必要も出てきます。
④生活習慣の悪癖toggle-arrow
舌や指で前歯を押す癖があると、徐々に歯が前方に押し出され、すき間ができてしまうことがあります。
すきっ歯を引き起こす代表的な癖は、以下のとおりです。
  • 舌で前歯の裏側を押す
  • 指しゃぶり
  • 下唇や爪を噛む
  • 頬杖をつく
特に「舌で前歯の裏側を押す癖」によって、すきっ歯の原因になっているケースは多いです。
たとえ、すきっ歯を歯科矯正で治したとしても、癖が残っていると、元の歯並びに戻ってしまう可能性が高まります。
すきっ歯を治すなら、癖もしっかり改善していきましょう。
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すきっ歯を矯正した方がいい3つの理由

「すきっ歯の見た目が気になる」だけで終わらないのが、すきっ歯の本当の問題。
発音や咀嚼、口腔トラブルなど、機能面にも悪影響が及ぶことがあるため、放置せず矯正を検討することが大切です。
ここでは、すきっ歯を矯正した方がいい理由を3つに分けて解説します。

①滑舌が悪くなる

すきっ歯の状態だと、歯のすき間から空気がもれるため、滑舌が悪くなります。
特に「サ行」「タ行」、英語の「TH」「S」などは発音がしにくくなりやすいです。
滑舌の悪さは、話すことへのコンプレックスやストレスにつながりやすく、仕事や日常生活に影響が出る方も少なくありません。

②食べ物がうまく噛めない

すきっ歯は噛み合わせにも不具合が出ているケースが多く、食べ物をうまく咀嚼できていないことも多いです。
食べ物をよく噛まずに飲み込むと、胃腸に負担がかかり、十分に栄養を吸収できなくなる可能性も高まります。
また、前歯で噛みにくいため、自然と奥歯に頼りがちになり、片側だけで噛む癖がついてしまうことも。
その結果、あごや筋肉のバランスが崩れ、頭痛・肩こり・顎関節の不調にまで発展するケースもあります。

③虫歯・歯周病になるリスクが高まる

歯と歯の間にすき間があると、歯ブラシが届くにくいため、汚れが溜まりやすいのもデメリットです。
汚れをそのままにしておくと、虫歯や歯周病、口臭の原因になります。
歯間ブラシやフロスを併用したり、歯科クリニックでクリーニングをししもらうなど丁寧なケアが必要です。
また、歯科矯正ですきっ歯を整えて、歯磨きしやすい状態にすると良いでしょう。

すきっ歯を矯正する方法

すきっ歯を改善する矯正方法には、「全体矯正」と「部分矯正」の2つがあります。
それぞれ適応できる症例や費用・期間に違いがあるため、自分に合った治療法を選ぶためにも特徴を知っておくことが大切です。

全体矯正|奥歯から歯列を整える方法

全体矯正は、奥歯を含めた歯並び全体を整える矯正方法です。
軽度から重度まで幅広い症例に対応できます。
見た目だけでなく噛み合わせも改善できるため、奥歯から完璧に整えたい方に向いている方法です。
歯を動かす範囲が広い分、部分矯正と比べて費用が高額になり、治療期間が長くなる傾向にあります。
  • 全体矯正の目安費用:60万~170万円
  • 全体矯正の目安期間:1~3年程度

部分矯正|前歯だけのすき間に特化した方法

部分矯正は、前歯だけ・2~3本のみなど歯並びを部分的に整える矯正方法です。
一般的に前から3番目の犬歯~犬歯の間にある計6本、上下で計12本を動かします。
歯を動かす範囲が狭いぶん、全体矯正と比べて費用が安く、治療期間も短い傾向にあります。
対応できる歯並びが限られているため、比較的軽度の歯の乱れでしか適応されないことが多いです。
  • 部分矯正の目安費用:10万~70万円
  • 部分矯正の目安期間:2ヶ月~1年程度
すきっ歯は隙間を埋めるように歯並びを整えていくため、部分矯正が得意とする症例です。
特に上の前歯の間に隙間がある正中離開(上の前歯の間にすき間がある状態)は、部分矯正で改善できる可能性が高いでしょう。
ただし、噛み合わせに問題があるすきっ歯は、全体矯正が必要になる場合があります。
歯科クリニックで精密検査を受けて、自分に合った方法を確認しましょう。
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すきっ歯の歯列矯正で使われる4つの装置

すきっ歯矯正で使用する装置には、大きく分けて「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」の2種類。
さらにワイヤー矯正は、装置を取りつける位置によって、以下の3種類に分かれます。
  • 表側矯正:歯の表側に装置をつける
  • 裏側矯正:歯の裏側に装置をつける
  • ハーフリンガル矯正:上は裏側、下は表側に装置をつける
それぞれ費用・見た目・快適さ・治療の適応範囲が異なるため、自分の希望やライフスタイルに合った装置を選ぶことが大切です。
以下の表では、各矯正装置の特徴・メリット・デメリット・費用・期間をまとめました。
種類
マウスピース矯正
表側矯正
裏側矯正
ハーフリンガル矯正
特徴
透明なマウスピース型の装置で歯並びを整える方法
歯の表面にワイヤーとブラケットを装着する方法
歯の裏面にワイヤーとブラケットを装着する方法
表側矯正と裏側矯正を組み合わせて行う方法
メリット
・目立ちにくい
・取り外して食事や歯磨きができる
・幅広い症例に対応できる
・実績が多い
・目立ちにくい
・舌癖の改善が期待できる
・表側矯正より目立ちにくい
・裏側矯正より費用を抑えられる
デメリット
・自己管理が必要
・適応症例が限られる
・装置が目立つ
・口元に突出感が出る
・滑舌に影響が出やすい
・歯磨きがしにくい
・上の歯の歯磨きがしにくい
・表側矯正より費用が高い
費用目安
全体矯正:60万~100万円
部分矯正:10万~40万円
全体矯正:60万~130万円
部分矯正:30万~60万円
全体矯正:100万~170万円
部分矯正:40万~70万円
全体矯正:80万~150万円
部分矯正:35万~65万円
期間目安
全体矯正:1~3年程度
部分矯正:2ヶ月~1年程度
全体矯正:1~3年程度
部分矯正:2ヶ月~1年程度
全体矯正:2~3年程度
部分矯正:5ヶ月~1年程度
全体矯正:2~3年程度
部分矯正:5ヶ月~1年程度
ここから各矯正装置をより詳しく紹介していきます。

①ワイヤー表側矯正

表側矯正は、歯の表面にブラケットという器具をつけて、そこにワイヤーを通すことで歯に力をかけて動かす方法です。
歴史が長い矯正方法で、「歯科矯正」と聞いて一番にイメージする方法でしょう。
歯を動かす力が強いので、すき間が大きいケースにも対応可能です。
素材は金属製のメタルブラケットやワイヤーを使用しますが、プラスチックやセラミックでできた審美ブラケットやホワイトワイヤーなどもあります。
表側矯正の費用相場と治療期間の目安は、以下のとおりです。
治療範囲
費用の目安
期間の目安
部分矯正(前歯のみ)
約30万〜60万円
約2ヶ月〜1年
全体矯正(奥歯を含む)
約60万〜130万円
約1〜3年
表側矯正は適応範囲が広く、症例に応じて費用も治療期間も変動します。
ワイヤー表側矯正のメリット
  • 適応症例が最も広い
  • 比較的費用を抑えられる
  • 滑舌への影響が少ない
  • 治療実績が豊富
ワイヤー表側矯正のデメリット
  • 矯正装置が目立つ
  • 口元に突出感が出る
  • 装置に引っかかった食べかすが目立つ
  • 金属アレルギーのリスクがある
表側矯正は、対応範囲・費用・治療実績の3拍子がそろった基本の矯正方法です。
「確実に治したい」「重度のすきっ歯にも対応したい」という方にとって、有力な選択肢といえるでしょう。

②ワイヤー裏側矯正

裏側矯正は、歯の裏面にブラケットをつけ、そこにワイヤーを通すことで歯に力をかけて動かす方法です。
「舌側矯正」や「リンガル矯正」とも呼ばれています。
歯の裏側に装置をつけるため、高度な技術が必要となり、費用も高めの傾向。
裏側矯正の費用相場と治療期間の目安は以下のとおりです。
治療範囲
費用の目安
期間の目安
部分矯正(前歯のみ)
約40万〜70万円
約5ヶ月〜1年
全体矯正(奥歯を含む)
約100万〜170万円
約2〜3年
自然な見た目は魅力ですが、装置の構造上、治療費や期間にはゆとりが必要です。
ワイヤー裏側矯正のメリット
  • 矯正装置が目立たない
  • 舌癖(舌で前歯を押す)の改善が期待できる
ワイヤー裏側矯正のデメリット
  • 滑舌への影響が出やすい
  • 歯磨きがしにくい
  • 口内炎ができやすい
  • 費用が高額になる
裏側矯正は、「見た目を気にせず、歯並びをしっかり整えたい」人にとって理想的な方法です。
一方で、費用や日常のケアには十分な準備が必要です。見た目と機能のどちらを優先したいかを考えて選びましょう。

③ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は、表側矯正と裏側矯正を組み合わせた矯正方法です。
上の歯は裏側に、下の歯は表側にブラケットとワイヤーを装着します。
表側矯正と裏側矯正双方のメリットとデメリットを兼ね備えた方法。
ハーフリンガル矯正の費用相場と治療期間は以下のとおりです。
治療範囲
費用の目安
期間の目安
部分矯正(前歯など)
約35万〜65万円
約5ヶ月〜1年
全体矯正(奥歯を含む)
約80万〜150万円
約2〜3年
裏側矯正より費用は抑えられ、表側矯正よりは目立ちにくいため、コストと審美性のバランスを重視する方におすすめです。
ハーフリンガル矯正のメリット
  • 表側矯正より装置が目立ちにくい
  • 裏側矯正より費用が安い
  • 裏側矯正より滑舌への影響が少ない
ハーフリンガル矯正のデメリット
  • 上の歯の歯磨きがしにくい
  • 表側矯正より費用が高い
ハーフリンガル矯正は、「人前でも気にせず話したいけど、裏側矯正ほどの費用はかけたくない」という方にぴったりな矯正方法。
見た目と費用、どちらも譲れないあなたにこそおすすめです。

④マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明で薄いマウスピースで歯並びを整える方法です。
治療段階に応じて製作されたマウスピースを順番に交換することで、少しずつ歯を動かしながらすき間を埋めていきます。
インビザラインやクリアコレクト、クリアライナーなどさまざまなブランドがあり、治療範囲や費用目安はマウスピース矯正ブランドによって異なります。
マウスピース矯正の費用相場と治療期間の目安は、以下のとおりです。
治療範囲
費用
期間
部分矯正(前歯など一部)
約10万〜40万円
約2ヶ月〜1年
全体矯正(奥歯まで含む)
約60万〜100万円
約1〜3年
軽度のすきっ歯であれば、比較的短期間・低コストで治療できるのがマウスピース矯正の魅力です。
マウスピース矯正のメリット
  • 矯正装置が目立たない
  • 取り外して食事や歯磨きができるので、虫歯になりにくい
  • 痛みが比較的少ない
  • 口腔内を傷つけにくい
  • 金属アレルギーの心配がない
マウスピース矯正のデメリット
  • 自分で毎日20時間以上の装着をしなければならない
  • 装着中は水・炭酸水しか口にできない
  • 自己管理が必要
目立たず、日常生活への負担が少ないマウスピース矯正は、軽度のすきっ歯や前歯だけを整えたい人に最適な選択肢です。
ただし、しっかりと装着を継続できるかが治療成功のポイントになります。
どの矯正方法が適しているかは、歯並びの状態やすき間の大きさによって異なります。
まずは、自分に合った治療法を知ることから始めてみませんか?
続けやすいから成功できる!原則通院不要(※)の矯正とは?
※矯正中の通院は原則不要。歯並びの状態によっては複数回の通院が必要です。
すきっ歯を改善する方法は、歯科矯正だけではありません。
以下の記事では、すきっ歯の改善方法を丁寧に解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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矯正ですきっ歯を矯正した症例

ここからは、マウスピース矯正Oh my teethの症例を参考に、すきっ歯を改善された方のビフォーアフターを見ていきましょう。

症例①:全体矯正/66万円/5ヶ月

まずは、全体矯正ですきっ歯を治療した症例です。
下前歯が外へ向かって開いてしまっている状態でしたが、矯正後は下前歯がまっすぐに並んでいます。

症例②:部分矯正/33万円/3ヶ月

続いて、部分矯正ですきっ歯を治療した症例をご紹介します。
こちらの場合は、前歯のすき間が目立っていました。3ヶ月間のマウスピース矯正で歯のすき間が埋まり、全体的に美しい歯並びに整っています。
Oh my teethでは、治療前の無料相談や、写真による簡単診断も実施中です。
「私の歯並びはどの治療が合う?」と迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。
→無料診断を予約する

【目的別】すきっ歯の矯正方法の選び方

すきっ歯の矯正方法にはさまざまな種類があるため、どう選べばいいか迷う方も多いでしょう。
ここでは、ケース別のすきっ歯のおすすめ矯正方法を紹介します。
※ここで紹介するケース別のおすすめ矯正方法は、あくまでも目安です。歯並びは一人ひとり異なり、適切な歯科矯正方法を知るには歯科医師による診断が必要です。

短期間・低コスト▶マウスピース矯正・表側矯正の「部分矯正」

「できるだけ費用を抑えて、短期間ですきっ歯を治したい」という方は、部分矯正がおすすめです。
特に、マウスピース矯正や表側矯正の「部分矯正」であれば、歯を動かす範囲が前歯のみに限定されるため、費用も治療期間も最小限に抑えられます。
マウスピース矯正は、ブランドによって10万円から始められる場合も。
表側矯正は金属製のブラケットを選ぶと最も費用が安いです。
ただし、部分矯正は対応できる症例が限られます。
歯科医師の診察を受けて「軽度のすきっ歯かどうか」を確認した上で選びましょう。

奥歯から完璧に治したい▶表側矯正の「全体矯正」

前歯のすき間だけでなく奥歯からなおしたい場合は、表側矯正の全体矯正がおすすめです。
表側矯正は適応範囲が広いので、重度のすきっ歯にも対応できるでしょう。
さらに全体矯正であれば、奥歯を含めて歯列全体を整えられるため、見た目の改善だけでなく、噛み合わせやあごのバランスまでトータルで治療できます。
ただし、表側矯正は矯正装置が目立ってしまうのが難点。
見た目が気になる場合は、白や透明の目立ちにくい素材の装置や、ハーフリンガル矯正を検討しましょう。

人目が気になる▶マウスピース矯正or裏側矯正

「周囲に矯正していることをバレたくない」という場合は、マウスピース矯正や裏側矯正がおすすめです。
マウスピース矯正は、薄くて透明な素材を使用するため、間近でじっくり見ない限り気づかれることはありません。
裏側矯正は、装置が歯の裏にあるため、口を大きく開けない限り、笑ったり話したりしても装置が見えることはないです。
接客業や営業職など、人と接する機会が多い方でも安心して治療を進められるのが、この2つの矯正法の大きなメリットです。

通院を減らしたい▶マウスピース矯正

忙しくて通院する時間が作れない方には、マウスピース矯正をおすすめします。
ワイヤー矯正は1ヶ月に1回程度の通院が必要なのに対し、マウスピース矯正は3ヶ月に1回程度です。
自分でマウスピースを交換して進められるため通院頻度を減らせます。
ブランドによっては通院不要 の場合もあります 。

すきっ歯矯正の費用に困ったら「デンタルローン」

「すきっ歯を治したいけれど、まとまった費用を一度に用意するのは難しい……」
そんなときに活用できるのがデンタルローンです。
歯科矯正は保険適用外の自由診療になるため、治療費が数十万円〜100万円を超えることも少なくありません。
しかし、費用がネックで治療をあきらめかけている方も、デンタルローンを利用すれば月々分割で無理なく支払える可能性があります。
デンタルローンは歯の治療に特化したローン商品で、金利は平均年5%前後と一般的なカードローンやフリーローンと比べて低金利で借りられることがメリットです。
ただし、以下のような注意点もありますのでしっかりと理解しておきましょう。
デンタルローンの注意点
  • 金利手数料がかかる
  • 審査があり誰でも使えるわけではない
  • すべてのクリニックで取り扱っているわけではない
デンタルローンを検討している方は、事前に歯科クリニックで対応している支払い方法をチェックしたり、支払総額を見積もって無理のない支払い計画を立てたりすることが大切です。
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すきっ歯の矯正に関するよくある質問(FAQ)

「矯正を始める前に気になることがある」「疑問があるけど、歯医者に行く前に解消したい」
そんな方のために、すきっ歯の矯正に関するよくある質問をQ&A形式でまとめました。

子どものすきっ歯は矯正したほうがいいですか?

乳歯のすきっ歯は成長とともに自然に治ることが多いですが、永久歯に生え変わった後も残る場合は矯正を検討しましょう。
乳歯の時期には、大きな永久歯が生えるためにすき間があることも。
ただし、永久歯が生えそろってもすき間が残っていたり、発音や噛み合わせに影響がある場合は、早めの相談が望ましいです。

すきっ歯を矯正すると顔は変わりますか?

軽度のすきっ歯矯正では大きく顔が変わることは少ないですが、歯並びが整うことで口元の印象がすっきりするケースもあります。
特に前歯のすき間がなくなると、笑顔や横顔のバランスが整い、垢抜けた印象になれるでしょう。
すきっ歯だけでなくあごの骨格にも問題があり、治療が必要な場合はフェイスラインへ影響も考えられます。
治療前に歯科医師と十分に話し合い、納得したうえで治療を進めましょう。
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すきっ歯を矯正したら後戻りはしませんか?

リテーナー(保定装置)の装置を適切に行わないと、すきっ歯が再発する可能性が高いです。
矯正治療後の歯は、元の位置に戻ろうとする性質があります。
後戻りを防ぐために、治療後はリテーナー(保定装置)を一定期間装着することがとても重要です。
舌癖や頬杖などの悪習慣に原因がある場合は、習慣の改善も後戻り防止につながります。
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すきっ歯を埋めることはできますか?

すきっ歯は、矯正治療以外にも見た目のすき間を埋める処置で改善することが可能です。
代表的な方法には、「ダイレクトボンディング」や「ラミネートべニアセラミッククラウン 」があります。
ダイレクトボンディングtoggle-arrow
歯科用の樹脂(レジン)を歯の側面に盛り足して、すき間を埋める方法です。
即日で仕上がることもあり、比較的手軽に見た目を整えられます。
ラミネートベニア・セラミッククラウンtoggle-arrow
薄いセラミックの板や被せ物を使って、歯の形や大きさを整える方法です。
美しく自然な見た目になりますが、健康な歯を削る必要があります。
ただし、歯とあごのバランスが原因ですきっ歯になっている場合、見た目だけを整えても再びすき間が開くことがあります。
また、健康な歯を削る治療は元に戻せないため、将来的に再治療が必要になるリスクも考慮が必要。
すきっ歯を根本から治したい場合や、噛み合わせなどの機能面も気になる場合は、矯正治療を選ぶのが安心です。
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あなたに適したすきっ歯の矯正方法を相談してみよう

すきっ歯は、部分矯正が適応になりやすい歯並びです。
しかし、自分では前歯だけをなおせばいいと思っていても、歯並びの状態によっては全体矯正が必要と診断されるケースもあります。
自分に合った矯正方法を知るためには、まず歯科医師による診断を受けましょう。
「矯正するか迷っている」という方も、 Oh my teethなら無料診断が受けられます。まずは一歩踏み出すことが、理想の笑顔への近道です。
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